日本のお風呂をもっと楽しもう『湯の国』
お風呂をもっと快適に、お風呂をもっと楽しむために
ブログ
2009.04.07

にほんのうたリリース記念スペシャルライブ in 月の湯

乙女湯のたしなみのmasamiさんにお誘いいただいて、CD「にほんのうた 第三集」のリリース記念スペシャルライブへ行ってきました!

nihonnouta_02.jpg
写真/加川さんと曽我部さんの共演

桜咲く四月一日。文京区は月の湯で、加川良さんと曽我部恵一さんによる小さなアコースティックライブが開かれました。
「にほんのうた」は、坂本龍一さん監修のもと、日本の童謡や唱歌をさまざまなアーティストが歌ったコンセプトアルバム。
その豪華な顔ぶれと、“日本の歌”という古くも新しい切り口が話題を呼んでいます。

「にほんのうた」オフィシャルサイト

一方、会場となった月の湯は、昭和8年築で都内最古の木造破風造り。
幾十年の月日を感じさせる古き良き銭湯です。

月の湯かわら版

にほんのうたと銭湯のコラボレーション。
それはそれは、このうえない組み合わせでした。
銭湯ならではの天然リバーブ、奏者の背中にそびえる富士山。

演奏中、加川さんが何度も「銭湯、いいねぇ〜」と言っていたのが印象的です。

nihonnouta_03.jpg
写真/曽我部さんのライブの様子

高校大学のころ、よくサニーデイ・サービスを聴いていました。
今でも曽我部さんのCDを愛聴するわたしとしては、
春の夜に、月の湯という空間で曽我部さんの歌声を聴けるのは
とっても贅沢なことでした。

この日は、曽我部恵一の曲、サニーデイの曲、そしてもちろん「にほんのうた」より「荒城の月」、場所にちなんで「いい湯だな」と、幅広い選曲。
(個人的には、春になると必ず聴く「東京」を演奏してくださったのがうれしかった!)

銭湯という場所の力はもちろん、少人数だったこともあって、
曽我部さんとみんなの距離が近い、いいライブでした。

曽我部恵一オフィシャルサイト

nihonnouta_04.jpg
写真/加川さんのライブの様子

加川良さんを生で聴くのは、この日が初めて。
これまで「教訓」しか拝聴したことがなかったのですが、ライブ、とってもよかったです。
語っているような歌っているような、不思議な抑揚が胸にしみました。

CDでは山下洋輔さんとの共演でアバンギャルドにアレンジされた「靴が鳴る」も、
この日はギター1本で訥々と歌っておられました。
ちなみに「靴が鳴る」は、お手つないで野道を行けば〜、というアノ曲です。

その後、「じゃあ、大人の童謡をひとつ」と、
高田渡さんの「生活の柄」を歌ってくださって。
なんだかしみじみしてしまった‥‥。
高田渡さん、ご存命だったら今年で還暦になられたそうです。

加川さんは、私の親と同世代なのですが、
トークも軽妙でそんな風に見えなかったなぁ。

加川良オフィシャルサイト

最後は曽我部さんと加川さんの共演。
アンコールには、「加川さんに歌って来いと言われまして……」と
曽我部さんがひとりで登場。
サニーデイの名曲「コーヒーと恋愛」で締めくくりとなりました。

nihonnouta_01.jpg
写真/「にほんのうた 第三集」いいアルバムです

ライブ後、もちろん「にほんのうた 第三集」を買いました!
お二人の他にも、ショーン・レノンさんやううあさん、浜田真理子さんなど、そうそうたる顔ぶれ。曲目も、うれしいひなまつり、早春賦、春の小川などなど、まさに“春”な一枚です。

特集でもご紹介したように、今、銭湯にとっては冷たい風が吹く時代です。
しかし、風呂ロックの岡さんもおっしゃっていましたが、
「銭湯にはまだまだ可能性がある」と思います。

この日のライブも、個々の音楽のすばらさしはもちろんですが、
日本のよさを改めて感じさせてくれる銭湯の力も、
「にほんのうた」というアルバムの魅力を引き出すのに一役買っていました。

今後もいろんなカタチで、銭湯の可能性が広がるといいな、と
改めて思った夜でした。

(Noriko)

関連記事

go to page top

今月のお風呂

桜湯(さくら湯)の作り方と効能、由来

特集

新生活!お風呂に置きたいバスグッズ

湯煙コラム

プレゼント

3月読者プレゼント

ブログバックナンバー

おすすめ

アクセスランキング