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バンダイさんコラボ入浴剤の開発秘話、聞かせてください!

バンダイさん、コラボ入浴剤の開発秘話、聞かせてください

バンダイコラボ入浴剤シリーズ、どれに興味あり? ガリガリ君入浴剤うまい棒入浴剤、最近ではコアラのマーチ入浴剤。きっとみなさん一度は目にしたことありますよね。お風呂好きの湯の国ユーザーに至っては、目にするどころか使ったことのある方も多いのではないでしょうか。
ここ数年、入浴剤業界にあたらしいブームを起こしたバンダイさんの“コラボ系”入浴剤。いまや量販店の入浴剤売り場では、かなりの面積を占める存在に成長しました。
先駆けとなったガリガリ君入浴剤が発売されたころから、湯の国スタッフの間でもたびたび話題にのぼっていて、密かに「いつか開発者の方にお話を聞けたらいいね」と話をしていたのです。そしたら!なんとなんと、この度それが実現してしまいました。
果たしてガリガリ君入浴剤はどうやって生まれたのか!?みなさん気になるところですよね。ということで、さっそく開発を担当されている(株)バンダイ ライフ事業部 開発チーム・植田真弘さんのインタビューをどうぞ!!

取材協力:株式会社バンダイ

開発担当植田さん

開発担当の植田真弘さんに伺いました!
■コラボ入浴剤の先駆けとなった「ガリガリ君入浴剤」が生まれたきっかけを教えてください。
植田「私が入社一年目のときだったんですが、自宅で新商品のアイディアシートを考えているときにちょうどガリガリ君を食べていまして。フッと『これがそのまま入浴剤になったらおもしろいんじゃないのかな……』と思ったのがきっかけです」

■で、そのままアイディアシートを社内のミーティングで披露された、と。
植田「そうですね。最初は開発チームの中だけのミーティングで、『こんなの思いついたんですが……』という形で出してみましたら、諸先輩方が『おもしろいんじゃない?』と言ってくださいまして。じゃあ、中の形もそのままにして当たりもつけてみたら?とか、パッケージもそのままにしたらもっとおもいしろいんじゃないか、シリーズでの展開も可能だね、といったように進んでいきました」

■普段から食べてらっしゃるということは、ガリガリ君がお好きなんですね。
植田「はい、好きですね。コンビニへ行くと懐かしくてついつい買ってしまうんです。60円という値段も魅力的ですし。けっこう定期的に食べている方だと思います」

かくして2007年、ガリガリ君入浴剤は世に出ます
■結果的にヒット商品となりましたが、思いついたとき「これはイケる!」と感じておられましたか?
植田「正直アイディアを思いついたときはそんなに思っていませんでした。それなりにおもしろいだろうなぁ、とは思ってましたけど。手応えを感じたのは、ダミーが出来あがったときですね。実寸のパッケージを手にして、『おもしろいな。これはもしかしたらイケるかも……』と思いました」

■ガリガリ君入浴剤の魅力・おもしろさはどこだとお考えですか?
植田「アイスをお風呂に入れるという意外性や、ガリガリ君のアイスそのままの形をしていて当たりもついているという面白味。あとは、本物のアイスと連動している点も大きいと思います。コーラやチョコやミルクティーって、普通の入浴剤ではあまり使用しないような香りなんですけど、アイスのガリガリ君がお好きな方にとってはなじみがある味であり香りなので、その香りで入浴ができるという楽しみもあるんじゃないかなと思います」

■メインの購買層というのはどれくらいの年齢の方々なんでしょうか?
植田「メインは小学生のみなさんです。アンケート結果を棒グラフにすると、ひとつの大きな山が3〜12歳くらい。あとは、親御さんだと思うんですが、30〜40代でもひと山あります。あとは結婚式の引き出物としてお使いいただくといったケースも多いようです」

■開発にあたりご苦労された点は?
植田「アイスをできるだけそのまま再現するというところで、コーラの色がうまくでないですとか、香りの表現がむずかしいですとか…そういった苦労はいろいろありました。あとは運搬時に割れてしまうといった難点もありまして、これは結局台紙を入れることで解決しました。そもそも入社一年目の冬に思いついて次の夏に発売するということで、イチから物を作ること自体が初めてに近い状態でしたので、苦労といえばすべてが苦労であったなと思います」

開発担当植田さん

ガリガリ君以降も、おもしろいコラボがぞくぞくと
■数あるお菓子の中から入浴剤としてピックアップしていくポイントは?
植田「最初のガリガリ君はまったくの思いつきでしたが、じゃあガリガリ君がなぜ受け入れられたんだろうと考えたときに、コンビニに必ず置いてあって、誰もが知っている。ガリガリ君は発売28年になるそうですが、長い年月売れつづけている定番商品ですので親子で楽しむことができる。こういったいくつかのポイントが挙げられました。それを念頭に、該当する商品が他にないか……と考えたときに浮かんできたのが、第二弾となるうまい棒だったんです。その後も同じ発想でロッテガムやコアラのマーチといった商品に着目していきました」

■ガリガリ君はソーダ味やコーラ味といった風なのでなんとなくわかるんですが、うまい棒の入浴剤は…え?めんたいのお風呂!?っていう…。
植田「そうなんですよ。うまい棒のあの世界観をどう入浴剤として表したらいいのか、最初どうしたらいいかわからずにけっこう苦労しました。例えば「めんたい味」といっても、めんたいの香りのお風呂なんて入りたくないじゃないですか(笑)ですので、これを見ていただくとどこにも「めんたい」って書いてないんですけども、パッケージはめんたい味の雰囲気をそのまま使っていまして、めんたいの世界観はトウガラシ成分を配合することで表現しています。コーンポタージュ味だったらトウモロコシエキスですとか、チーズ味だったらミルク成分を配合するといったように。手にとっていただいたときに違和感なく入っていくように工夫しました」

■なるほど、それはアイディアですね。
植田「みんなで何度も話し合いをして。『うまい棒の香りのままがいいんじゃないか』といった意見も出たんですが、最終的にはこういう形になりました」

コアラのマーチは絵柄も書き下ろしでよりスペシャルに‥
■コアラのマーチ入浴剤のおまけには「シークレット」の絵柄があるそうですが、絵柄はBANDAIさんの方から提案されたんですか?
植田「お風呂をイメージする絵柄をラフで8〜10パターンくらい作って、社内の女性にどれかいいと思うか聞いて回りました。そうして最終的に決まった案をロッテさんの方にお願いして、あのコアラのマーチの絵で書きおこしていただきました」

■今後の展開は?
植田「このお菓子シリーズのように、今までなかったなと思っていただける新しいフォーマットを生み出せたらいいな、と思っています」

■そういうフォーマットというのはどんなところからアイディアを?
植田「例えば08年の12月に発売したギガ入浴剤は、そのころ話題になっていたメガマック※からヒントを得ました。同じ業界ばかり見ていますと、どうしてもアイディアの幅が狭まってしまうので、普段からなるべく違う業界に目を向けるようにしています」
※マクドナルドが発売した大型ハンバーガー

植田さん、普段から入浴剤派なんですか?
■植田さんは個人的に普段から入浴剤をお使いになる方ですか?
植田「この仕事をする前まではそんなに入浴剤を使う方ではなかったんですが、今は試作段階になると1度に6種類〜8種類ものサンプルを試さなくてはならないので、最近は色のついていないお風呂に入る方が珍しいくらいになりました。急ぎで確認となると1日に2回入らなきゃいけないときもあって。それはそれでけっこう大変です(笑)」

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BANDAIコラボ入浴剤をふりかえる
ガリガリ君入浴剤

もはや定番となった感のある「ガリガリ君入浴剤」。その人気ゆえに定期的に新しいシリーズが発売されている。バーには一言メッセージが入っていて、「当たり」の文字が出ると非売品グッズがもらえます!
生みの親・植田さんのひと言コメント ガリガリ君アイスそっくりの形の入浴剤。暑い季節にぴったりのメントール成分配合の入浴剤です。

うまい棒入浴剤

ガリガリ君に続くヒット商品となったのが“うまい棒風”入浴剤。いったいどんな香りなの!?と好奇心をくすぐるところがヒットの秘訣か!?
生みの親・植田さんのひと言コメント 種類数の多さとそれぞれの味をイメージした配合成分が入っているところ(例えば、めんたい→トウガラシエキス)がポイントです。

ロッテガム

ロッテガムそのままの入浴剤。見た目だけでなく、香りの方もロッテガムのイメージをそのままに再現されています。板ガム型プレートのおまけ付き。
生みの親・植田さんのひと言コメント 昔懐かしのクイッククエンチ、コーヒーガムなどの現在は発売されていないガムの入浴剤も楽しめます。

カレーなる入浴剤

これまでとは少し路線が違った第四弾。カレーやシチューのルウをイメージした、その名も「カレーなる入浴剤」。キッチン用品の“カレーなるフィギュア”が付属。
生みの親・植田さんのひと言コメント カレーのルーの形そっくりの入浴剤です。ルーをお風呂に入れるような感覚を楽しめます。

ギガ入浴剤

BANDAIの人気入浴剤「びっくらたまご」のビッグサイズ版。通常のサイズに比べて重さが約6倍もある、直径約9cmの炭酸ガス入浴剤。迫力あります。
生みの親・植田さんのひと言コメント ネーミング通りの大きな入浴剤と、お風呂に入れた時の発泡力がすごいです。

コアラのマーチ入浴剤

こちらもロングセラー、お菓子の定番。お風呂に溶かすと中から「コアラのマーチ」形のマスコットが出てきます。
生みの親・植田さんのひと言コメント お菓子そっくりの六角形のパッケージと、中から出てくるマスコットがとても可愛いです。マスコットの絵柄には入浴剤オリジナルイラストもあります。

「コアラのマーチ入浴剤」をもう少しくわしく見てみよう! コアラのマーチ入浴剤

中身はどうなっているの?
おなじみの六角形のパッケージの中には、「コアラのマーチ」のビスケットをイメージした形で、大きさは約3倍の入浴剤が1つ入っています。入浴剤の香りは、「チョコレート」と「いちご&ミルク」の2種で、お風呂に溶かすと中から「コアラのマーチ」の形のマスコットが1つ出てきます。

中からマスコットが出てくるらしいけど?
出てくるマスコットの絵柄は全12種類で、そのうち2種は、『コアラのマーチ入浴剤』でしか見られないオリジナル書き起こしデザインです。見つけたらラッキー!とされる「まゆ毛コアラ」も入っているので、入浴剤を溶かすのがますます楽しみになりそう。

全部の絵柄を集めたい!
もちろん、マスコットの絵柄は入浴剤を溶かすまでわかりません。全12種類を揃えられるかは、あなたの運次第!?

商品名:『コアラのマーチ入浴剤』/価格:280円(税込)/発売日:2009年9月9日(水)より順次/種類:全2種(チョコレート・いちご&ミルク)/内容:入浴剤本体(85g)1個/販売ルート:全国のドラッグストア、スーパーマーケット、量販店の日用品売り場、玩具店、コンビニエンスストアなど/バンダイホームページ http://www.bandai.co.jp/

©AKAGI×GARIPRO ©やおきん ©LAD ©BANDAI2008 ©LOTTE/コアラのマーチプロジェクト

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