飲んでよし、入浴してよしの『大根湯』で、厳しい寒さをのりきる!
『大根湯』というと、入浴する方ではなく、風邪をひいた時に飲む方を思い浮かべる方も多いでしょう。大根の辛味成分であるアリル化合物には炎症を鎮め、せきを止めるほか、殺菌の働きもあるといわれています。そのため風邪をひいた時は、大根とショウガのすりおろしたものをお湯に溶かして飲んだり、大根の角切りをハチミツや水飴に漬けておいて、溶け出したエキスを飲むと効果があるといわれています。
また大根を使った風呂も、昔から農村地帯で冷え性や婦人病治療のための民間療法として使われてきました。干した大根の葉には、温泉成分にみられる塩化物や硫化イオンなどの無機成分が多く、皮膚のたんぱく質と結合して膜をつくり、保温効果を高める働きがあります。
冬の代表的な根菜・大根を、食べたり、飲んだり、入浴したりと、大いに活用して厳しい寒さをのりきりましょう!
大根湯の作り方
大根の葉を捨てずに使って、ポカポカ&ツヤツヤに!
大根湯には、干した葉(干葉:ひば)を使います。大根の葉にはビタミンA、B1、C、Eやカルシウム、鉄、ナトリウムなどのミネラルや葉緑素が豊富に含まれています。さらに温泉成分にみられる塩化物や硫化イオンも含まれており、新陳代謝を促進する働きがあるので、葉付き大根を手に入れたら、ぜひとも大根湯を試してみてください。
大根1本分の葉を風通しのよい日陰に吊して2〜10日間乾燥させ、「干葉」にし、細かく刻んで布袋につめて、風呂に入れます。生の葉を使う時には、刻んでからすり鉢ですって、しぼり汁を使うようにします。
砂糖の原料になる「砂糖大根」(別名:ビート、甜菜)には、アミノ酸系保湿成分が含まれているほか、新陳代謝を促す働きがあることから、基礎化粧品の成分として使われています。そこで大根の葉を使った入浴剤をはじめ、砂糖大根エキスを配合したスキンケアグッズをご紹介します。
大根干葉湯の素 | コルテ・F スキンソープ | |||
無農薬大根の葉を陰干しにして無蛍光木綿袋に入れた、こだわりの入浴剤です。3リットルのお湯で30分煮出して半身浴にご利用ください。冷え性の方におすすめ。 内容量:100g 347円 京都太秦しぜんむら |
大根など植物、海藻の天然発酵エキスをベースに無添加・無香料の生クリーム風のやわらかな泡のソープ。メイクを落とす際は2度洗い、毛穴汚れは1分間泡をのせて流せばすっきり。 内容量:90g 3,990円 ケンコーコム |
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癒しのるる湯 | 無双本舗 大根干葉(大根干葉腰湯の説明書付き) | |||
古来より婦人病の改善のために使用されてきた大根の干葉をベースにした完全無添加の天然入浴剤。体を芯からあたためて、万病の温床とさえいわれる冷えを防ぎます。
内容量:20g×10包 2,646円 pechka |
大根干葉湯用です。乾燥した大根の葉を大きなティーバックに入れました。炊き出して、体を温めることが出来ます。キパワーソルト入りです。
内容量:50g×3、塩20g×3 1,300円 自然食品専門店くるみや |
「ふろふき大根」とは、大根を柔らかくゆでて、練り味噌などをつけて食べる料理です。名前の由来はいろいろありますが、一説によると、冬のこの時期、漆器職人が漆の乾きが悪くて困っていたところ、ある僧から風呂(漆器の貯蔵室)に大根のゆで汁を吹き込み、そこで乾かすとよいと教えられました。そこで、ゆで汁を取るために大量に大根をゆで、余った大根を近所に配ったところ、たいへん評判になり、風呂にゆで汁を吹き込んだ残りの大根であることから「風呂吹き大根」と呼ばれるようになったといわれています。
東京ガス エコ・クッキングレシピ「柚子の香りのふろふき大根」