初秋の香り『菊湯』で、夏の疲れをやさしくほぐす
9月9日は、「菊の節句」または「重陽の節句」です。
中国の陰陽思想では、偶数を陰数、奇数を陽数と考え、陽数は人間に活力を与えるものといわれていました。とくに陽数の重なる日である1月1日、3月3日、 5月5日、7月7日を節句として盛大に祝い、なかでも陽数の極みである「9」が重なる9月9日は、たいへんめでたい日とされ、「重陽の節句」とされたのです。菊は厄を払い、長寿を得る妙薬といわれていたため、重陽の節句には、杯に菊の花びらを浮かべて飲む、菊酒で長寿を祈ったのだそうです。
菊の芳香には、カンフェンなどの精油成分があり、皮膚を刺激して血行を促進し、身体の痛みをやわらげる効果があります。また保温効果も高く、身体の芯まで温まるので、夏の疲れをほぐすにはピッタリの風呂です。
菊湯の作り方
乾燥ものだけでなく、生の葉や花で楽しもう!
一般的に菊湯というと、乾燥したものを使いますが、葉をつんで生のまま使ってもよいですし、生の花びらを浮かべて秋の香りを楽しんでもよいでしょう。
菊湯に用いるのは、野生で多くみられるリュウノウギク*という種類です。
*リュウノウギク 花や葉に香料の竜脳(熱帯アジア産の常緑高木「竜脳」から採取する結晶)に似た芳香があるために、この名前がついた。樟脳(しょうのう)より少しやわらかくさわやかな香りが特徴。
中国名で「母菊(ははぎく)」と呼ばれるキク科の植物で、「ハーブの女王」といわれているのが、ご存じの「カモミール(和名:カミツレ)」です。カモミールは、クレオパトラが薫香として愛したほか、ピーターラビットの童話にもおなかの調子をととのえるハーブティーとして登場するなど、幅広い効能・効果があります。
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山形名産の食用菊「もってのほか」
菊には、おひたしや酢の物にして食べることのできる「食用菊」があります。
食用菊の全国生産高1位は山形で、東京都中央卸売市場の約6割を占めます。そんな名産地山形の数ある品種のなかでも、独特の香りと風味、味のよさで「食用菊の横綱」といわれているのが、『もってのほか』と呼ばれる品種です。変わった名前の由来は2通りあって、「天皇の御紋である菊の花を食べるのは、もってのほか」というのと、「もってのほかおいしい」という意味が含まれているとか。「もってのほか」は、食用菊の中では最も晩生で、収穫は10月下旬頃から。しゃきしゃきとした歯ざわりに特徴があります。
おいしい山形「山形のうまいもの」