芯から温まる『生姜湯』で、早めの風邪予防を
季節の変わり目は、なにかと風邪を引きやすいものです。風邪の引きはじめには、生姜(ショウガ)汁にお湯に加え、砂糖かハチミツを入れて甘くした「生姜湯」をよく飲みますが、これは日本に限ったことではありません。中国ではスープや粥に生姜を入れて食し、スウェーデンでは、生姜&ハチミツ入りのビールを飲み、インドではこしょう入りのハチミツを生姜につけてなめるそうです。
それは生姜に含まれている辛味成分と精油成分が、血行を促進させて身体を温める効果があるからです。また生姜の辛味成分には、防腐・抗菌作用と抗酸化作用があるほか消化を助ける働きもあります。そういった点を考慮すると、お寿司についているガリは、とても理にかなったつけ合わせなのですね。 生姜(しょうが)湯は、日に日に寒くなるこの時期に、身体の芯から温めてくれる風呂です。
生姜湯の作り方
お風呂に入らなくても、足湯だけでぽっかぽか
熱めのお湯での足湯(足浴:ひざから下の部分だけお湯につかる入浴)でも、十分に身体を温めることができます。風邪で風呂に入れない時などに試してみてください。
生姜をひと握り分をすりおろし、しぼり汁を浴槽に入れてかき混ぜます。また、薄くスライスした生姜を布袋に入れ、揉みながら入浴すると芳香効果が増します。
生姜はさまざまな漢方薬に使われており、現在でも他の生薬と配合して、健胃剤などに用いられています。生姜を使ったバス&スキンケアグッズは、身体を温める効果を狙ったものや筋肉疲労をやわらげるものが多く、男性にもおすすめのラインアップです。
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生姜は、温泉や銭湯にある「薬湯」にもよく使われている生薬の一つ。生姜のお風呂は身体をポカポカと温めるはたらきがあり、湯冷めもしにくくなります。冷えが気になる方にピッタリのバスポプリです。 内容量:15g×10袋 1,000円 香詩苑(ハーブ&サプリメント) |
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生姜には、主に3つの種類があります。年中出回っている「ひね生姜(根生姜)」と、栽培した年にできた新物の「新生姜」、谷中生姜のような葉をつけたまま出荷する「葉生姜」です。
最もポピュラーな「ひね生姜」の上手な選び方としては、皮に傷がなく、肉厚でみずみずしい鮮度感のあるものを選ぶようにします。保存方法は、水分があるとカビが生えやすいので、湿ったものは少し陽にあてて乾かし、肌が白っぽくなったらラップで包むとよいでしょう。室温でもかまいませんが、冷蔵庫に入れたほうが風味が保てます。
農林水産省「消費者の部屋」