「痔」の改善のために
症状を緩和させる、痔の養生入浴法
なんと日本人の「二人に一人は痔主」と言われるほどポピュラーな病気、痔。痔の3大疾患は「痔核(いぼ痔)」「裂肛(きれ痔)」「痔ろう」。
このうち最も多いと言われているのが肛門周辺の静脈のうっ血によって起こる「痔核」です。
その「痔核」と比較的20才〜30才代の若い女性に多くみられる「裂肛」には、肛門の血行を良くし清潔にもしてくれるお風呂が大変効果的です。ですからきちんと毎日入浴することをおすすめします。
資料提供/協力:植田 理彦(うえだ みちひこ)先生『からだによく効く お風呂の入り方』(出版社:池田書店)
痔の人はこのツボを
「ツボをおす」という健康法はよく耳にしますが、実際自分でツボを探すのは素人には難しいことです。
シャワーならば正確な一点ではなく一度に幅広く刺激することができるので「このあたり…」というおおまかな位置を知っていれば十分。ですから簡単、手軽にツボを刺激することができます。
★ 温水シャワーの温度は43℃が目安です。シャワーを当てるとやや熱く感じるくらい。
★ シャワーヘッドを絞る、またははずすとより効果的
痔は血液循環が悪くなっておこるため、血行をよくしてあげることが大切です。 肛門周辺を温水1分、冷水5秒、と交互に刺激します。計2〜4分間くらいを目安にして下さい。
入浴法
まずお湯の温度は40℃以下に設定します。20〜30分の間ゆっくりつかり血行を促進させましょう。
次に湯温を42℃以上に上げて腰湯をします。時間は数分でかまいません。この間に肛門を引き締めたり緩めたりといった運動を行ったり、指で患部をかるくマッサージしたりするとよいでしょう。
座浴
痛む時には手軽にできる座浴がオススメです。また入浴後バスタブから出た後に行うプラスケアとしてもオススメします。
洗面器などにぬるま湯をはり、殺菌作用の高いエッセンシャルオイル「ティートリー」や「ラベンダー」を2,3滴落とし患部だけを10分ほどひたしましょう。