うわさのプレミアムな「フォームスパ」(リクシル/INAX)を体験!
フォームスパをご存じですか?
ジェット流や気泡を楽しむお風呂は、
これまでも銭湯、ジム、温泉はもちろん、
一部の家庭でも普及してます。
またバスジェルや入浴剤でブクブク泡を発生させたり、
シュワシュワの炭酸浴を楽しむ光景も一般的です。
そんな中「第3の浴槽」とよばれるフォームバスと言うものが登場しています。
リクシル/INAXの新製品ですが、
あえて大々的には宣伝していません、
知る人ぞ知るプレミアムバスなのが、また興味をそそります。
このフォームバス、気泡でも石けんの泡でもない。
けれどもねっとりクリーミー。驚きの新体験です。
縁あって筆者は入浴体験をすることができたので、ご報告します。
実はこの浴槽。内部に撹拌装置が仕込まれています。
エアコンプレッサと循環ポンプでお湯を泡立てます。
そのため、ふちやヘッド部が大きいのですが、
ここがちょっと腰掛けるスペースになったり、
浴槽をゆったりと感じさせるデザインの一部となって、
うまく活用されています。
やっぱりお湯だけではフォーム(泡)はできません。
専用の入浴剤(写真上)をためたお湯に入れて使います。
これは食品添加物として使われるもので、
石けんの泡とはまったく違うものです。
洗浄効果はないが、口に入ってしまっても全く問題ありません。
リラックス、リフレッシュなどの香りがついて、
アロマ効果もあります。
最初は通常のお湯で温まり、専用入浴剤を入れ
そろそろ…と思った頃に浴槽フチの大きなスイッチをオン!
すると普通のお湯がどんどん滑らかな泡になっていきます!
しっとりなめらか。肌に泡がぴったりと密着します。
しかもかなりの密度と厚みのある泡です。
カプチーノの泡と説明されたのですが、たしかに温かいお湯に
フタをするような泡で、お湯が冷めにくい。
泡を体にこすりつけて、何ともいえない感触を味わいます。
これは子どもが入ったらたまらないなー。何時間も遊べるかも。
リラックスと言うよりは、ワクワク感が強い。
「楽しい」気持ちにもなります。
そしてもう一つ驚いたのが浴槽の内側の触り心地です。
シリコンのような快適な弾力性があり、
革張りの椅子に座っているような心地よさがあります。
特殊な樹脂を使った「ソフト浴槽仕様」というのだそうです。
せっかく泡を楽しんでも、硬い浴槽の中では長時間過ごせない。
この快適性は大切なポイントです。
泡のフタによって湯気が抑えられます。
だから本を読んでも湿気ないし、のぼせることもありません。
入る前は寒いんじゃないかしら…そんな心配もありました。
そして入浴中もあまり熱い、という感じがしませんでした。
ところがお湯から上がると、じんわりと汗が出てきます。
いわゆる湯上がりのようにほてってはいないのだけれど、
体は間違いなく温まっています。
写真のようにフォームバスのある浴室と寝室をつながっていれば、
そのままベッドになだれこみたい。
これが正しいフォームスパ活用法のように思えます。
とろとろ眠りに落ちる寸前のような、穏やかな心地よさです。
快眠効果が期待できそう。
ちなみにイタリア・ミラノで開かれるデザインや家具の大きな見本市でも、
このフォームスパの展示を行いました。
湯気が出ず、長い時間、浴槽で過ごせる利点を表現するため、
図書館の中のバス空間。
このとろとろの泡の手触りに、イタリア人もびっくり!だったそうです。
さてこのフォームスパ。気になるお値段は浴槽単体で250万円。
中央の立水栓が52万円。入浴剤は12回分で8,400円。
その他、シャワーブースを取り付けたり、
バスインテリアに凝ったりすれば
軽く500万円くらいにはなってしまいます。
この至福の体験を暮らしに持ちこみたい。
そんな特別な層に向けた、プレミアムなバスなのです。
高層ホテルで夜景を眺めながら…なんていうのも憧れますね。
取材/本間美紀
協力/株式会社LIXIL