ロンドンオリンピック日本代表選手団にも独占提供!きき湯 FINE HEATについておしえて!バスクリンさん
湯の国ブログでもご紹介したバスクリンの新顔「きき湯 ファインヒート」。実はこれ、ロンドンオリンピック日本代表選手団にも提供されていた入浴剤なんです。ご存知でした?
“スポーツとお風呂のいい関係”については、以前湯の国でも特集したことがありますが、ファインヒートはまさにこの点に着目して開発された「アスリート向け」の入浴剤。金メダルを取ったあの人たちも使っていたそうですよ!
ご自身もランナーであり、お風呂について知り尽くし、「お風呂の達人」というご著書もあるバスクリンの広報担当・石川泰弘さんに「きき湯 ファインヒート」のあれこれをうかがってきました。
石川さん:きき湯は平成15年に発売しているんですが、その後も常に改良を重ねてリニューアルや追加アイテムを発売してきました。その流れで「もっといいものはできないか」というのが常にあって、新しい切り口として「炭酸ガスが多い機能性入浴剤はどうだろうか」と。ちょうど開発を始めたところにオリンピックオフィシャルパートナーの話が決まったので、よりはっきり「アスリート向け」という方向性が固まりました。
湯の国:アスリート向けというのは具体的にどういうこと?石川さん:アスリートにとって疲れの回復、リカバリーというのが非常に重要なんです。過負荷の原理というのがあって、負荷と回復をうまく繰り返すとコンディションが右肩上がりにあがっていく。うまく回復できないとオーバートレーニング状態になってしまう。きき湯ファインヒートはオーバートレーニング状態をなくしましょう、回復させましょう、そんな入浴剤です。
リカバリーのためには大切なことはふたつ、栄養の補給と休息です。食べた栄養は胃で消化して腸で吸収、そして血液によって運ばれます。一方、休息において重要なのは睡眠。一度体温が上がり、その後体温が下がることで、睡眠導入がスムーズになります。つまり、血流を良くするというのは疲労回復には欠かせないポイントなんです。
ファインヒートには、血流を良くする炭酸ガスが普通のきき湯の約3倍入っています。弊社のデータに基づく限り、また入浴剤の規定の範囲で、血流をあげるのにマックスに効果のある量です。その他、温浴効果を高める生薬ジンジャー末や温泉ミネラルを配合しました。血流のアップとその後の保温にフォーカスして作った入浴剤です。
石川さん:シャワーで済ませているという選手が多かったんですが、トップアスリートというのは少しでもいいものを取り入れようというどん欲さがあるので、レクチャー後は毎日入るようにしたという声を多く聞きました。
例えば、レスリングで金メダルを取った米光達弘選手はお風呂に入ると体調がよくなることを実感し、オリンピック期間中も湯船に浸かっていたそうです。吉田沙保里選手もそれまでお風呂の効果についてはあまり考えていなかったそうですが、レクチャーによって意識が変わったと言っていました。
競泳の入江陵介選手にいたっては、すでにきき湯を使ってくれていました。トップアスリートになればなるほど、体のメンテナンスを大切にしています。
湯の国:ちなみに……吉田さんはどのきき湯を?石川さん:ファインヒートのグレープフルーツをよく使ってくれているみたいです。13連覇を達成した世界選手権にもファインヒートを持って行ったそうです。うれしいですね。
石川さん:協会や協賛企業からの支給品やグッズが入っている選手用バッグというのがあるんです。そこに入れました。なので全選手に行き渡っています。
湯の国:ちなみに入れたのは?石川さん:ファインヒートはグレープフルーツの方を。ふつうのきき湯が好きだと言う選手もいるので、きき湯を3種類。全部で10日分入れました。
ナショナルトレーニングセンター(※)には、長いことふつうのきき湯を常設していたので、馴染みのあるものを使いたいという声もあったんです。炭酸の量も違いますし香りの違いもありますし。粒の大きさや泡の出方も違いますしね。今はファインヒートも常設して使ってもらっています。
※JOC加盟団体所属の競技選手など、日本のトップレベル競技者用トレーニング施設
石川さん:スポーツと入浴の関係が深く研究されるようになったのは意外と最近の話なんです。しかも日本は導入が遅かった。こんなにお風呂の国なのに。
リカバリーにお風呂を取り入れたのはアメリカなどの方が先です。温冷交代浴など早い段階からやっていた。でも入浴剤を使うという発想はまだないようです。日本の入浴剤ってすごいんですよ。アメリカの場合はバブルバスとか、きれいにする方が主軸。日本の入浴剤は体を温めることをよく考えて作られています。
湯の国:ということは、ロンドンオリンピックはアスリートにおける入浴剤元年とも言えるわけですね。今後、世界に発信していく可能性も?石川さん:十分あると思います。入浴剤が血流をあげるのはデータ上でも間違いない。それがもっと広く知られていくでしょう。今後もスポーツと入浴を考えた入浴剤の開発は続けていくつもりです。
今回ご紹介した「きき湯 ファインヒート」のホームページはこちらです。
スポーツと入浴にご興味のある方は、こちらの連載「入浴でカラダづくり」もおすすめです。
さて。今回の「風呂文化研究会×湯の国」のレポートはいかがでしたか?こんなことをレポートしてほしい!というご希望のある方は、ぜひこちら(リンク)までご意見をお寄せください。
バスクリンさん、ご協力ありがとうございました。次回の更新は3月の予定です。お楽しみに。