さっぱりの秘密は球状の汗にあり!!「バブ 夏肌さらり湯」の秘密に迫る
泡の出る入浴剤の代名詞といえば、何と言っても花王のバブですよね。そのバブが2013年の今年、生誕30年を迎えました!1983年の発売以来、家庭のお風呂を、その特徴である炭酸ガスでより充実させてきたバブ。そして30年目となる今年、あのバブに新顔が登場!その名も「バブ 夏肌さらり湯」。「バブクール」の流れを汲む夏向け入浴料です。そこで今回は、バブの開発を担当している花王パーソナルヘルスケア研究所の工藤室長と、ブランドマネージャーの中村さん、マーケッターの田中さんに、バブの歴史と新商品の秘密をお聞きしてきました。
1983年、バブは産声をあげました。開発が始まったのはその2年前。発想のヒントは研究員の方がたまたま目にした「炭酸泉の効用」という論文だったそうです。研究員たちは炭酸泉の名所、大分の長湯温泉やドイツのバーデン・バーデンなどを巡り、炭酸泉浴の効果を確信していきます。炭酸泉の持っているパワーを家庭のお風呂に持ち込めないか?入浴剤に炭酸を閉じ込めてみたらどうだろう?こうしてバブの研究開発がスタートします。
当時はまだ炭酸ガスの効果を知る人は少なく、社内もバブの成功には半信半疑だったとか。しかし、冷え性になやむ女性社員にモニターとなってもらったところ、「足先までポカポカして、すごく良い!」という声が挙がり、これを受けてついにゴーサインが出ます。こうしてバブの快進撃が始まりました。
発売当時、バブは10錠で約800円だったそうです。 炭酸ガスの入浴剤は継続して使うことで得られる効果があります。そのため、「なんとか毎日使っていただける価格にしたい!」と企業努力を続け、現在はなんと12錠で398円程度に。日常使いを考えると、この価格差はホントに大きいですよね。
発売以来、さまざまなニーズに対応してきたバブ。1993年には「湯上がり爽快バブ」を、2002年には清涼成分を含んだ「バブクール」を発売。このバブクールの発売により、“クールタイプ入浴剤”にも進出。今では夏の定番となった“クールタイプ入浴剤”ですが、実は20年も前から取り組まれていたのですね。ちなみに、“スキンケア入浴剤”も花王の「エモリカ」がパイオニアなんですよ!
たゆまぬ努力を続けるバブはさらに進化していきます。近年のマーケティング調査によって、夏はシャワーで済ませる人が増えていることが判明。しかし、体温調節機能が低下しがちな夏にこそ、湯船につかってほしい!「お風呂で健康を提案するブランド」をモットーとするバブチームは、夏でも湯船につかってもらえるよう、“家族みんなで入れる夏用入浴料”をつくることを決意。こうしてバブ生誕30年目となる今年、「バブ 夏肌さらり湯」が発売されました。
「バブ 夏肌さらり湯」がすごいのは、単にメントール感をプラスしているのではなく、アルカリ泉浴の生理作用を応用した“メカニズムのある爽快感”を提供しているところ。肌をなめらかにし、別名「冷えの湯」とも呼ばれる重曹泉。肌をひきしめ、制汗作用を持つミョウバン泉。この二つの特徴をかけ合わせ、
という夏の入浴に最適な方程式を生み出しているのです。その効果は写真で見れば一目瞭然!
球状になった汗はタオルで押さえるとスッと吸収され、肌にべたつきを残しません。取材後、実際に「バブ 夏肌さらり湯」を使ってみましたが、たしかにさっぱりする!「クールタイプ入浴剤=メントールの涼しさ」とばかりに思っていたので、このメカニズムのお話はまさに目から鱗。取材中もしきりに「なるほど!」を繰り返す湯の国一同なのでした。
「お風呂あがりの汗が気になるから…」「火照りがイヤだから…」と思っているシャワー派のみなさん、「バブ 夏肌さらり湯」を入れて夏も湯船につかりましょう!さっぱりすること請け合いです。
今回の取材では特別に、バブの研究開発が行われているフロアに入館させていただきました。広いフロアには、化粧品部門から入浴剤部門まで、さまざまな研究チームが配置されていて、他部門の人とも気軽にコミュニケーションが取れるようになっていました。工藤室長いわく、この風通しの良さが革新的な商品開発につながっているそうです。
私たちが日々使っている入浴料は、こうした場で生み出されているんですね。確かな研究に裏打ちされたメカニズムのある入浴料、バブの今後がますます楽しみです!
さて。今回の「風呂文化研究会×湯の国」のレポートはいかがでしたか?こんなことをレポートしてほしい!というご希望のある方は、ぜひこちら(リンク)までご意見をお寄せください。
花王さん、ご協力ありがとうございました。次回の更新は8月の予定です。お楽しみに。