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湯煙コラム

Vol. 79 美波

「お味噌汁程度の濃さ」の塩湯でお肌をサッパリ!

美波(みなみ)

1986年9月22日生まれ。
2000年に映画『バトルロワイヤル』(深作欣二監督)で女優デビュー。以降、映画、ドラマ、CM、雑誌モデルなどのジャンルで活躍。
舞台では『エレンディラ』(07年/蜷川幸雄)、『リリオム』(12年/松居大悟演出)、劇団、本谷有希子『遭難、』(12年/本谷有希子作・演出)、『遠い夏のゴッホ』(13年/西田シャトナー作・演出)、映画『乱暴と待機』(10年/冨永昌敬監督)、ドラマ『有閑倶楽部』(07年/NTV)、『下流の宴』(11年/NHK)、『人間昆虫記』(11年/WOWOW)、『運命の人』(12年/TBS)、『トッカン 特別国税徴収官』(12年/NTV)などに出演し、TOKYOFM『スカパー!日曜シネマテーク』ではパーソナリティを務める。

美波 公式サイト

 
舞台の稽古や本番中は、どうしても四六時中あたまが仕事モードになってしまいます。
ですから、あまり他のことに気を配る余裕がなく、お風呂もシャワーでサッと済ませる日も少なくありません。もちろんバスタブにきちんとお湯をためて入るときもありますが、それは中で温まるのが目的というより、台本を落ち着いて読めるという理由から。お休みのときは湯船で本を読んだりもしますけれど、やはりどこか仕事に結びつけて内容を選んでいるような気がします。読書は大好きなので、もっとゆっくり時間を取りたいですね。
バスグッズは肌にいいものを使うようにしていて、シャンプーやボディーソープはオーガニック商品を、まとめ買いしています。気に入ったら使い続けるタイプですし、わざわざ買い物に出る手間が減るので性に合っていますね。

この辺りでお気づきかも知れませんが、あまりこだわりがないタイプです(笑)。ただ人に教えてもらって実践している入浴法があって、それは塩を桶(おけ)に入れて「お味噌汁程度の濃さ」になるようお湯で溶き、湯船に入る前にその塩湯で体を流すこと。たったこれだけなのですが、肌のよごれが落ち、汗をたっぷりかくとともに疲れも取れやすくなりますよ。
一時期、湯船に浮かべるバスライトがお気に入りだったときもありました。何も考えずに気持ちを落ち着けたいとき、バスルームを暗くして、この灯りを眺めるのは効果的でした。私は「星」が見えるタイプを使っていましたが、いろいろな柄が出ているみたいですので、気になる方はぜひ探してみてください。
私は仕事と日常生活をそれほど切り分けて考えていないんです。だからことさら「バスタイム」を意識するのではなく、その日の疲れがきちんと取れてもっともリラックスできる方法で、入浴しています。舞台をやっている間は、稽古も本番もきちんと務めるために自己管理が必要不可欠ですから、どうしても仕事を優先した時間の過ごし方になってしまいます。

とはいえ、がんばりすぎるとどうしても苦しくなってしまいます。そこで、いつでも「ユーモアを忘れずに」をモットーにしています。私たちの仕事は「ものづくり」ですので、真剣に取り組むのは当たり前。お芝居のためには、うまくいったことだけでなく、失敗も後悔もすべて役立ちますから、どんなことも体験したいんです。大変なときでも、常にどこかユーモアを持っていれば大丈夫…と思っています。
公演中はゆっくり湯船につかるのもままならないくらいですが、その分、終了後は温泉などに行って満喫させてもらっています。

これまでに心に残っている温泉は、屋久島と松本です。屋久島のホテルは眺望自慢のお風呂で、沈む夕日を見ながらお湯に浸かったときの感動が忘れられません。松本は、森の中の露天風呂。しかも雨が降っている日で、緑と雨の風情が何とも言えない心地よさでした。
同じ「お風呂」といっても場所や時間、天候次第でこれほど違う表情を見せてくれるのが面白いですね。

話/美波(みなみ)

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