魔法のスキンケアアイテム!? 奥深い バスローブの知られざるヒミツ、 おしえてUCHINOさん
思えば現代の日本人は生まれた時からずーっと、タオルと共に暮らしています。タオルのない暮らしなんて考えられません。特に、お風呂とタオルは密接な関係にあります。お風呂上がりといえばバスタオル……ですが、昨今注目を集めているのが、第二のバスタオルとも言える「バスローブ」!
そこで今回は、「バスローブは魔法のスキンケアアイテム」と、バスローブのある暮らしを提唱するタオルメーカー・内野さんにおじゃましてきました。
内野さんのバスローブは素材もデザインも多種多様。写真を見るだけで、そのヴァリエーションの豊富さがお分かりいただけると思います。
例えば、母娘お揃いで着れるちょっとドレッシーなバスローブ。「その年齢の女の子は“ママとお揃い”が嬉しい」という発想で生まれたそうです。元気に動き回る年ごろの子どもには「スポッとかぶせるだけで着れるバスローブ」を。小さいお子さんを持つお母さんは浴後も大忙し。とにかく「すぐ羽織れるバスローブ」を。「ぜひ、ご自分のライフスタイルに合わせて選んでいただきたい」と語るのは、バスローブの企画を担当されている山本さん。
今回の取材で湯の国スタッフが一番驚いたのは、バスローブに保湿・保温効果があるということ!その仕組みを詳しく説明していただきました。
「湯上がりの肌は非常に乾燥しやすく、何もしないとどんどん水分が失われてしまいます。
バスローブはフタの役目となって水分の蒸発を防いでくれるうえ、二次発汗(入浴で温まった体から流れる湯上がり後の汗。入浴でしっかり汗をかくと、二次発汗の汗はほとんど水分のみとなる)の水分を活かして潤いを保ちます。
また、入浴の保温効果をキープしてくれるのも、全身を包むバスローブならでは。汗をかいたとしても、タオル地だから肌にはりつくことなく快適にお過ごしいただけます。汗が引く前にパジャマを着てしまうと、湿ったパジャマで寝ることになって不快ですよね。バスローブの時間を設けることでしっかり汗を出し切り、ベストな状態で眠りにつくことができます。
バスローブはスキンケアにも良質な睡眠にもつながるリラックスアイテムだと考えています」
その保湿効果は実験の結果からも明らか。バスローブがスキンケアや良質な睡眠に繋がるなんて知らなかった!お肌も気持ちも豊かにしてくれるバスローブってすごい!
実際に触ってみるとわかりますが、内野のバスローブは軽くて柔らかいものが多いのです。その理由を尋ねてみました。
「欧米では濡れた体のままバスローブを羽織る人がほとんど。そのため厚く重みのある物が主流です。日本人はまずバスタオルで体を拭く習慣があるので、バスローブは体を拭くための物というよりくつろぐための物。内野ではバスローブを『くつろぎ着』と定義しています。くつろぎ着としてのバスローブは軽くて柔らかい方がいい。欧米と違って湿潤な日本では乾きやすさも重要。日本において、軽くて柔らかいバスローブは二重に利点があります。言わば、内野のバスローブは“日本スタイル”ですね」
さて。では実際にバスローブを購入する際、どんな点を意識するといいのでしょうか?山本さんにお答えいただきました。
「まず第一に肌触り。何よりも、ご自身にとって心地よい肌触りであることが大切です。次に重さや厚さ。負担にならない重さかどうか、実際に羽織ってみると判りやすいと思います。最後にサイズ。バスローブはくつろぐための物なので、弊社ではゆったりめに作っております。いずれも男女兼用なので、女性の多くはSサイズで十分ではないかと思います。Sサイズで155〜165cm、Mサイズで165〜175cm、Lサイズで175〜185cmとなっています」
ついでに素朴な疑問もぶつけてみました。バスローブって、どのくらいの頻度で洗えばいいのでしょう?
「浴後に着るものなのでタンパク質汚れは少ないですから、週に1回程度のお洗濯をおすすめしています。何より風通しのよい場所でしっかり乾かすことが大切です」
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さて。今回の「風呂文化研究会×湯の国」のレポートはいかがでしたか?こんなことをレポートしてほしい!というご希望のある方は、ぜひこちら(リンク)までご意見をお寄せください。
内野さん、ご協力ありがとうございました。次回の更新は11月の予定です。お楽しみに。