Vol. 84 篠山輝信
「小さくなった浴槽」で知る自分の成長
篠山輝信(しのやま あきのぶ)
俳優。1983年12月10日生まれ。東京都出身。大学卒業後、舞台『ANGEL GATE -春の予感-』で芸能界デビュー、『ダンドリ。〜Dance☆Drill〜』でテレビドラマデビュー。
現在、映画、舞台、テレビなど積極的に活動の場を広げている。2010年4月から開始した「あさイチ」で「ピカピカ日本」のリポーターを務める。
趣味はフットサル、タップダンス。
篠山輝信オフィシャルブログ
現在、映画、舞台、テレビなど積極的に活動の場を広げている。2010年4月から開始した「あさイチ」で「ピカピカ日本」のリポーターを務める。
趣味はフットサル、タップダンス。
篠山輝信オフィシャルブログ
僕は帰宅後すぐに、バスルームへ直行するタイプです。なぜかというと、バスタイムは、一日に「。」がつく瞬間というか、もうオフにしていいよ…という合図みたいな気がするんです。僕にとってお風呂は、オフィシャルな自分から、一人の人間に戻れる場所なのかも知れません。
毎日慌ただしく過ごしているので、ついシャワーで済ませてしまうことも多いのですが、とくに体と心をゆるめたい日はバスタブにお湯をはって、ゆったりとしたひとときを過ごすことにしています。そんな日は、好きな本を持ち込んで、体の芯から温まるまで湯船に浸かっていますよ。
この習慣は、仕事で地方へ行っても変わりません。地方の温泉旅館なら、走った後の朝風呂も楽しみの一つですね。そもそもジョギングを始めたきっかけは、ロケで地方に行った際に空気も景色もきれいだし「ちょっと走ってみようかな」と、ふと思ったことからです。やっているうちに面白くなり、次第に距離も伸びてきました。いずれはフルマラソンにエントリーするのが、ひそかな目標です。
海外のめずらしい温泉にも行ってみたいです。個人的に興味がある温泉は、トルコのパムッカレ。ここには世界遺産にも登録される「石灰棚」があり、落差のある丘に棚田のような石灰が段々になっていて、その石灰棚に温泉が流れているんですよ。
当時はお風呂がプールのように大きく感じていました。だから楽しい遊び場に思えたのでしょうが、今では一人入れば「満員」。センチメンタルかもしれないけれど、こんな瞬間に、ああ僕は大人になったんだなあと感じます。
小さい頃のお風呂での写真を見るたび、いつでもどこでもお風呂というのは人生にたくさんのいい思い出を作ってくれる場所なのだと実感しています。
話/篠山輝信(しのやま あきのぶ)
毎日慌ただしく過ごしているので、ついシャワーで済ませてしまうことも多いのですが、とくに体と心をゆるめたい日はバスタブにお湯をはって、ゆったりとしたひとときを過ごすことにしています。そんな日は、好きな本を持ち込んで、体の芯から温まるまで湯船に浸かっていますよ。
●
ジョギングを日課にしているので、走り終わったあとのシャワーは欠かせません。ここ3年あまり、週に何度か15kmほど走っているのですが、体重はピーク時から10kg近く落ちました。特にダイエットをしているわけでもないので、ジョギングが効いているのでしょう。この習慣は、仕事で地方へ行っても変わりません。地方の温泉旅館なら、走った後の朝風呂も楽しみの一つですね。そもそもジョギングを始めたきっかけは、ロケで地方に行った際に空気も景色もきれいだし「ちょっと走ってみようかな」と、ふと思ったことからです。やっているうちに面白くなり、次第に距離も伸びてきました。いずれはフルマラソンにエントリーするのが、ひそかな目標です。
●
ロケ先での楽しみも、もちろんお風呂と食べ物。食事に関しては、現地のスタッフさんもいるので、その方たちに聞いて土地ならではの味を堪能しています。最近美味しかったのは、ギリシャのクレタ島で食べた、ズッキーニの花のご飯詰めです。花のなかにご飯が入っているのが意外だったし、オリーブオイルやハーブの利いた風味も忘れられません。海外のめずらしい温泉にも行ってみたいです。個人的に興味がある温泉は、トルコのパムッカレ。ここには世界遺産にも登録される「石灰棚」があり、落差のある丘に棚田のような石灰が段々になっていて、その石灰棚に温泉が流れているんですよ。
●
小さいころは、兄弟や遊びに来ていた友達といっしょにお風呂に入るのが楽しくて仕方ありませんでした。男の子ばかりですから遊び方も激しく、水鉄砲を打ち合ったりみんなでザブンと浴槽に体を沈めて、立ち上がったときにお湯が溢れ出て減っているのを面白がったり…。当時はお風呂がプールのように大きく感じていました。だから楽しい遊び場に思えたのでしょうが、今では一人入れば「満員」。センチメンタルかもしれないけれど、こんな瞬間に、ああ僕は大人になったんだなあと感じます。
●
そういえば当時の自宅はお風呂に木のフタを使っていて、入ったあとはそのフタを閉めておくというのが暗黙の了解でした。でも面倒くさがりの僕は3つもあるフタを閉めるのがいやで、忘れたふりをしてよく母に叱られていましたね。小さい頃のお風呂での写真を見るたび、いつでもどこでもお風呂というのは人生にたくさんのいい思い出を作ってくれる場所なのだと実感しています。
話/篠山輝信(しのやま あきのぶ)