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湯煙コラム

Vol. 98 森脇健児

自慢のバスルーム、窓の外には世界遺産

森脇健児(もりわき けんじ)

1967年大阪府出身。桃山学院大学卒。タレント・パーソナリティー。84年、高校在学中に「第1回松竹芸能タレントオーディション」に合格。読売テレビ「ざまぁKANKAN!」などの出演を経て、フジテレビ「笑っていいとも!」「夢が MORIMORI」などに出演。99年から、関西に拠点を戻す。健脚には定評があり、『走る男〜日本縦断2500kmの旅〜』はじめ「走る男シリーズ」で人気を博す。2014年から再び東京での仕事が増加。現在、KBS京都・サンテレビ「森脇伝説」、ABCラジオ「よなよな…」などに出演中。
 
毎日帰宅後には一日の仕上げに筋トレとストレッチをして、それからお風呂へ直行です。湯船にお湯をためて、ザブンと飛び込む。これが至福の瞬間です。
よく考えたら、この習慣は中学で陸上を始めた当時、つまりもう35年も続けていることになります。中学時代は、お風呂場に水を入れて使うダンベルなどを置いて、お風呂タイムもトレーニングの時間に使っていましたが、今はただひたすら体と心をゆるめるひとときですね。
実は、お風呂はわが家でもっとも自慢の空間になっています。それと言うのも、15年ほど前に僕が京都で家を建てる際、タモリさんに「家の名物を一つ作ったら面白いよ」とアドバイスをいただいたから。
たとえばタモリさんの自宅には映画館があったり、鶴瓶さんの自宅の庭にはプールがあって、「では自分はどのような名物を作れるかな」と考えたときに、真っ先に思いついたのが風呂でした。
ジェットバスやミストサウナを備えたバスルームはもちろん、半身浴でたっぷり汗をかいたあと窓を開ければ、目の前に見えるのは世界遺産のお寺と竹林。こんな素晴らしいロケーションでバスタイムを満喫できる家など、なかなかないですよね。まあ、京都は世界遺産だらけですが(笑)。もちろんお客さんにも大評判です。
若いころは東京に住み、派手で楽しい暮らしを謳歌した時代もありましたが、年齢を経るにつれて、「走る⇒風呂⇒晩酌」というシンプルな生活パターンが、自分にとっての理想的な過ごし方だと気付きました。
それは仕事で地方に行くときも同じで、宿泊先には「大浴場とサウナ」がマストアイテムです。
2008年から昨年まで続いた、47都道府県をジョギングで制覇する「走る男」シリーズでは、たくさんの思い出ができました。温泉旅館に泊まる機会も多かったのですが、秋田の乳頭温泉をはじめ、山間部の温泉旅館は今でも忘れられません。
テレビもなくひっそりと時間が過ぎ、温泉の泉質も抜群。そんな場所では睡眠の深さが違いますし翌朝の目覚めもすっきりで、昔ながらの湯治の知恵はすごいなあと感心したものです。とはいえ、特に温泉に限定するでもなく、出先に気持ちいいジョギングコースと風呂があり、美味しいお酒を飲めれば、それで満足です。
国内に限らず海外でもそれは同じで、タイ「プーケット国際マラソン」「パタヤ国際マラソン」、カンボジア「アンコールワット国際ハーフマラソン」ほか、海外で走るときにも、宿泊条件はやはり大浴場とサウナ!今は意外と施設が完備したホテルも増えているんですよ。日本人によく知られた大きな大会に参加するよりも、外国の小さな大会に毎年参加して、イベントが次第に大きくなっていくのを見るのが楽しいんです。
2012年には、「プーケット国際マラソン 名誉ランナー」の称号をいただくなど、自分も一緒に盛り上げている実感がありますしね。トレーニングや大会への参加で月間250km超を走る日々、これからもますます活動を広げていきたいと思います。

話/森脇健児(もりわき けんじ)

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