Vol. 111 ZiNEZ
フリースタイル・バスケとお風呂は、日本が誇るカルチャー!
ZiNEZ(ジンジ)
1990年東京生まれ。日本とカナダのハーフ。2004年、バスケットボール選手を目指しカナダのビクトリア島へ。カナダでフリースタイル・バスケットボールを始め、2008年、2009年と日本で行われたフリースタイル・バスケットボール日本一決定戦において、史上最年少優勝記録と初の連覇を成し遂げる。海外のバスケットボールショーのほか、国内でタレント、モデルなどインターナショナルに活躍。「SPORTS JAPAN」(NHK WORLD)、「W・A・N・T」(FMヨコハマ)などにレギュラー出演中。
ZiNEZ公式サイト
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僕の母はカナダ人で、ヨガの先生だったからか健康オタクなんです。風邪をひくと市販薬ではなく漢方を飲ませてくれたり、お風呂に薬草を入れてくれたりしていました。温泉も大好きで、夏休みの家族旅行が温泉めぐりだったこともありましたね。
中学2年生のときにカナダに移住したのですが、お風呂に対する考え方が日本とはまるで違って驚きました。僕が住んでいたのはビクトリア島で、西海岸側だからカナダの中では比較的寒くない地域。暮らしていたアパートはボックス式のシャワーのみで、日本のお風呂が恋しかったです。
カナダでは、温泉はお風呂ではなく温水プールのような感覚。日本のようにゆったり落ち着くために浸かるような感じではないんです。お風呂の窓から見る景色まで考慮するような発想って、日本人独特のものです。そういう感覚が僕は好き。日本のお風呂って本当に素敵だと思います。
この劇団は練習終わりにみんなで銭湯に行くんですよ。お湯に浸かりながら演技のダメ出し(笑)。木村君もハーフですが、なぜかハーフって銭湯や温泉が好きな奴が多いんです。日本らしさを感じるからかもしれません。
舞台に立たせてもらったおかげで、もっと新しい表現に挑戦したいという気持ちが強くなりました。今までの経験をエンターテインメントの世界で活かしたいです。
フリースタイル・バスケットは、ボールを自在に操りながら自分が思う「かっこいい」を自由に表すもの。これだというスタイルもルールもない。だから、さまざまな形でアプローチをすることで、僕にしかできない表現を探っていきたい。バスケットボール自体をアートに変えて、誰にでもわかりやすいものにしたいんです。
フリースタイル・バスケットは、日本が世界のトップクラスだから、海外の子は聖地だと憧れを持って来てくれるんです。その子たちをお風呂に連れていくと、すごく喜んでくれるし、一緒にお湯に浸かりながら語り合うと、「日本の武士道を感じる」とか、「深いな〜。日本っておもしろい」って言ってくれる。
だからフリースタイル・バスケットもお風呂も日本のカルチャーなんだって、ミックスして伝えていけば、おもしろくなるんじゃないかなって思います。オリンピックに向けて、こういう形のプロモーションもありかなと。日本を感じてもらうのに、お風呂は意外にいい組み合わせなんですよ!
話/ZiNEZ(ジンジ)
中学2年生のときにカナダに移住したのですが、お風呂に対する考え方が日本とはまるで違って驚きました。僕が住んでいたのはビクトリア島で、西海岸側だからカナダの中では比較的寒くない地域。暮らしていたアパートはボックス式のシャワーのみで、日本のお風呂が恋しかったです。
カナダでは、温泉はお風呂ではなく温水プールのような感覚。日本のようにゆったり落ち着くために浸かるような感じではないんです。お風呂の窓から見る景色まで考慮するような発想って、日本人独特のものです。そういう感覚が僕は好き。日本のお風呂って本当に素敵だと思います。
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仲のいい友達に俳優の木村昴君がいるのですが、表現の勉強のため、彼の劇団で何度か舞台に立たせてもらいました。僕が今まで続けてきたフリースタイル・バスケットとはまったくスタイルが違うので、すごく勉強になります。この劇団は練習終わりにみんなで銭湯に行くんですよ。お湯に浸かりながら演技のダメ出し(笑)。木村君もハーフですが、なぜかハーフって銭湯や温泉が好きな奴が多いんです。日本らしさを感じるからかもしれません。
舞台に立たせてもらったおかげで、もっと新しい表現に挑戦したいという気持ちが強くなりました。今までの経験をエンターテインメントの世界で活かしたいです。
フリースタイル・バスケットは、ボールを自在に操りながら自分が思う「かっこいい」を自由に表すもの。これだというスタイルもルールもない。だから、さまざまな形でアプローチをすることで、僕にしかできない表現を探っていきたい。バスケットボール自体をアートに変えて、誰にでもわかりやすいものにしたいんです。
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シャイで自分を主張することが苦手。何かで一番になるということを経験したことがなかった僕が、フリースタイル・バスケットに出会って、これだって胸張れるものができた。あまり褒めてくれない父が、「ドリブルうまいね」って言ってくれたときに、「僕にも何かできるかもしれない」と思ったんです。カナダに行った際、英語が話せなかったから全然友達ができなかった。話すきっかけが欲しくて夢中で練習したバスケが、仲間を連れてきてくれました。フリースタイル・バスケットは、日本が世界のトップクラスだから、海外の子は聖地だと憧れを持って来てくれるんです。その子たちをお風呂に連れていくと、すごく喜んでくれるし、一緒にお湯に浸かりながら語り合うと、「日本の武士道を感じる」とか、「深いな〜。日本っておもしろい」って言ってくれる。
だからフリースタイル・バスケットもお風呂も日本のカルチャーなんだって、ミックスして伝えていけば、おもしろくなるんじゃないかなって思います。オリンピックに向けて、こういう形のプロモーションもありかなと。日本を感じてもらうのに、お風呂は意外にいい組み合わせなんですよ!
話/ZiNEZ(ジンジ)