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2004年09月14日File018 銭湯のタイルは九谷焼!?この前、ひさしぶりに銭湯にいってきました。昔ながらの銭湯なので、富士山の壁画やタイル画も健在。つい嬉しくなって「立派なタイル画ですね」と、風呂屋の主人に話しかけたところ、「そうでしょ? だってね、このタイルは九谷焼だからねぇ〜」と自慢げ。主人の話によると、銭湯のタイル画はほとんどが九谷焼とのこと。これって、本当の話なんですか? 「九谷焼」とは、ご存じのとおり石川県九谷から産出する磁器で、江戸時代から続く伝統工芸品です。まさか銭湯のタイル画が・・・と思いきや、実はこれ、本当の話。東京型銭湯の特徴のひとつとなっている「タイル画」の、なんと9割が九谷焼製といわれています。それらのほとんどが石川県金沢にある「鈴栄堂」というタイル店のもので、なかでも「章仙」という画銘のものが多いといわれています。 「章仙」とは、タイル絵師・石田庄太郎さんの雅号で、戦後から昭和55年頃までタイル絵師をしていました。石田さんは農家出身で、絵の勉強は全くしておらず、知り合いの貿易商の元で絵付け師をしたのが始まりだったとのこと。昭和初期、石田さんがアルバイトで鈴栄堂のタイル絵師をしていたところ、当時の鈴栄堂の社長がそのタイルをもって、東京へ営業にきたのがきっかけになったといわれています。戦後、東京は銭湯建築ラッシュで、さらに「九谷焼」というブランドの高級感からか注文は殺到し、一気に東京都内の銭湯に広まっていったといわれています。タイル画は主に風景や鳥、おとぎ話の一場面 が描かれ、また浴槽上部には鯉が大変に多く、これには「客よこいこい(鯉々)」の意味が込められています。
投稿者 yunokuni : 2004年09月14日 21:02 | |