FILE037 温泉成分の種類はどれくらいあるの?
去年、山形蔵王の公共浴場の湯に使ったら、肌が弱い私は、炎症を起こしてしまいました。強い酸性とはわかっていたんだけど・・・残念。何年か前にも、同じお湯にはいったことがあるのだけれども、そのときはなんともなかったのに。そこで、成分が強すぎる風呂とか、弱くしてあるところとか、温泉成分の種類やその特性について知りたいです。
温泉療養アドバイスセンターのHPによると、医学的に治療効果のある温泉水を「療養泉」といい、温泉の種類(泉質)は、主成分によって大きく9つに分類できるといわれています。9つの泉質をなんとなく頭に入れておき、自分の体の症状・特性と照らし合わせて、自分にあった温泉を選びようにしましょう。
| 【温泉の種類(泉質)】 |
| ■二酸化炭素泉(炭酸泉) |
炭酸ガスの小気泡が肌につく泡の湯。低温であるが保温効果
が高い。
高血圧、動脈硬化、運動麻痺、筋・関節痛、打撲、切り傷、冷え症、更年期障害、不妊症によい。入浴と飲泉では、慢性消化器病、慢性便秘によい。
二酸化炭素泉:玉川温泉(秋田県)/木津の湯(新潟県)/湯屋温泉(岐阜県)/長湯温泉(大分県)
|
■炭酸水素塩泉(重曹泉・重炭酸土類泉)
|
肌がなめらかになる冷の湯。浴後、清涼感がある。
入浴と飲泉で、痛風、糖尿病、肝臓病、胆石、慢性胆嚢炎、慢性消化器病によい。
また筋・関節痛、打撲、切り傷、慢性皮膚病などにもよい。高血圧症、腎臓病は飲泉は控える。
炭素水素塩泉:肘折温泉(山形県)/赤倉温泉(新潟県)/天橋立温泉(京都府)/嬉野温泉(佐賀県)
|
■塩化物泉(食塩泉)
|
高齢者向きでよく温まる熱の湯。
筋・関節痛、打撲、ねんざ、冷え症、慢性婦人病、月経障害、不妊症、病後回復によい。
入浴と飲泉で、貧血、慢性消化器病、慢性便秘によい。高血圧症、腎臓病、心臓病、むくみがあるときは飲泉は控える。
塩化物泉:洞爺湖温泉(北海道)/塩原温泉郷(栃木県)/和倉温泉(石川県)/鉄輪温泉(大分県)
|
| ■硫酸塩泉(石膏泉・芒硝泉・苦味泉) |
動脈硬化の予防になる中風の湯。
石膏泉は入浴と飲泉で高血圧、動脈硬化、糖尿病、慢性皮膚病、打撲、ねんざ、筋・関節痛によい。芒硝泉は、高血圧、動脈硬化、外傷によく、入浴と飲泉で胆石、便秘、糖尿病、痛風によい。苦味泉は石膏泉・芒硝泉ともに同じ。
硫酸塩泉:天童温泉(山形県)/箱根強羅温泉(神奈川県)/山代温泉(石川県)/阿蘇温泉(熊本県)
|
| ■鉄泉(含鉄・銅泉) |
沸き出した時には無色透明、空気に触れると褐色になる。
入浴と飲泉で、貧血、慢性消化器病、痔によい。入浴は月経困難症、筋・関節痛、更年期障害、慢性皮膚病によい。強酸性の鉄泉は、乾燥肌の人には向かない。
鉄泉:登別温泉(北海道)/鳴子温泉郷(宮城県)/関温泉(新潟県)/長良川温泉(岐阜県)
|
| ■硫黄泉(硫化水素泉) |
硫化水素ガスの匂いが特有。
高血圧、動脈硬化、慢性皮膚病、慢性婦人病、筋・関節痛、痔などによい。
入浴と飲泉で慢性消化器病、糖尿病、便秘、痛風によい。乾燥肌の人には向かない。
換気の悪い部屋では、中毒を起こすことがあるので注意が必要。
硫黄泉:万座温泉(群馬県)/秩父温泉(埼玉県)/野沢温泉(長野県)/雲仙温泉(長崎県)
|
| ■酸性泉(明ばん泉) |
肌にしみる強い刺激があり、湯ただれを起こすことがあるので、肌の弱い人は浴後に真水で流すようにするとよい。
慢性皮膚病、慢性婦人病、月経障害、筋・関節痛、糖尿病によい。入浴と飲泉で貧血、慢性消化器病によい。高齢者で乾燥肌の人には向かない
酸性泉:酸ヶ湯温泉(青森県)/蔵王温泉(山形県)/草津温泉(群馬県)/別
府温泉郷(大分県) |
| ■放射能泉 |
尿酸を尿から出すので痛風の湯という。
温泉中に含まれる放射能は、気体で沸き出した後は空中に散ってしまうので、まったく心配はない。高血圧、動脈硬化、慢性皮膚病、慢性婦人病によく、入浴と飲泉で、痛風、慢性消化器病、神経痛、胆石、筋・関節痛によい。
放射能泉:栃尾又温泉(新潟県)/三朝温泉(鳥取県)/川棚温泉(山口県)/阿久根温泉(鹿児島県)
|
| ■単純温泉 |
無色透明無臭で含まれる成分が薄く、刺激が弱いため、入り心地がよく利用範囲が広く、高齢者向き。
また病後回復期の静養、手術後の療養、骨折・外傷後の療養によい。飲泉は軽い胃腸炎によく、また尿量
は増す。
わが国では古来「中風の湯」「神経痛の湯」など、名湯が多い。
単純温泉:花巻温泉(岩手県)/鬼怒川温泉(栃木県)/下田温泉(静岡県)/道後温泉(愛媛県) |
参考HP:温泉療養アドバイスセンター
投稿者 yunokuni : 2005年02月22日 10:40