FILE068 「美人の湯」の効能
26歳/女性
「美人の湯」って言いますが、その温泉にはどういう効能があるのでしょうか?
美人の湯を謳う温泉はたくさんありますが、代表的なところでは“日本三大美人の湯”と呼ばれる「和歌山県 龍神温泉」「群馬県 川中温泉」「島根県 湯の川温泉」の三ケ所が上げられます。そこで、美人の湯の効能を知るべく、この三ケ所の温泉について調べてみました!
●龍神温泉
【泉質は?】
龍神温泉は“ナトリウム炭酸水素塩泉”。ナトリウム炭酸水素塩泉とは、いわゆる「重曹泉」のこと。温泉水1kg中に含有成分が1000mg以上あり、陰イオンの主成分が炭酸水素イオンの温泉です。陽イオンの主成分により、ナトリウム炭酸水素塩泉、カルシウム炭酸水素塩泉、マグネシウム炭酸水素塩泉などに分類されます。
【効能は?】
主成分である重曹には、皮膚を軟らかくし、脂肪や分泌物を乳化させる作用があります。皮膚をすべすべと滑らかにしてくれる他、切り傷や火傷にもよいと言われています。湯の色は無色透明で、石鹸もよく溶けます。
【どうして美人の湯なの?─湯の国的考察─】
・洗浄効果で皮膚の汚れを落としてくれるから。
・肌をなめらかにしてくれるから。
・傷や火傷にも働きかけてくれるから。
●川中温泉
【泉質は?】
川中温泉は“硫黄泉”。硫黄泉とは、温泉水1kg中に総硫黄2mg以上含有するもので、全国的に多い泉質です。タマゴの腐敗臭に似た、硫化水素特有の臭いが特徴。
【効能は?】
硫黄泉には古くなった角質を軟化する作用や、洗浄殺菌作用があります。また、メラニン色素を排出する漂白作用があることでも知られています。慢性皮膚病にも効果的ですが、肌が敏感な人は湯あたりしやすいので注意が必要です。
【どうして美人の湯なの?─湯の国的考察─】
・古い角質を落としてくれるから。
・殺菌作用でオイリー肌もすっきり洗浄できるから。
・メラニン色素を排出し美白してくれるから。
●湯の川温泉
【泉質は?】
湯の川温泉は“ナトリウム・カルシウム・硫酸塩・塩化物泉”。温泉水1kg中に含有成分が1000mg以上あり、陰イオンの主成分が塩素イオンの温泉です。日本には多く見られる泉質で、陽イオンの主成分により、ナトリウム塩化物泉、カルシウム塩化物泉、マグネシウム塩化物泉などに分類されます。
【効能は?】
塩分を多く含むので保温効果が高く、血液の循環を促し身体を温めてくれます。慢性皮膚病や冷え性、婦人病の他、病後の回復や打ち身にも効果があります。
【どうして美人の湯なの?─湯の国的考察─】
・血液の循環が良くなることで新陳代謝が活発になり、肌が元気になるから。
・保温効果が高く冷え性や婦人病にも有効。女性の身体を健やかにしてくれるから。
「美人の湯」についていろいろ調べてみましたが、はっきりとした基準があるわけではないようです。「日本三大美人の湯」にしても、何時・誰によって選出されたのか定かではありません。しかし、1920年に鉄道院が編纂した「温泉案内」によると、「色を白くする温泉」としてこの三泉が挙げられているそうです。既に大正時代には、美白というカテゴリーで括られていたわけですね。
主な参考HP/
社団法人日本温泉協会「温泉名人」
http://www.spa.or.jp/
ゆこゆこネット
http://www.yukoyuko.net/
温泉小町.com
http://www.onsen-komachi.com/
投稿者 yunokuni : 2005年10月17日 15:00