2005年11月01日

FILE070 「脳梗塞」と入浴

62歳/女性
脳梗塞を引き起こさないための入浴方法を教えてください。

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冬は温かいお風呂が恋しい季節です。冬のお風呂は冷えた身体を温めてくれる一方、高齢者にとっては脳梗塞を引き起こす危険要因ともなっています。とはいえ、入浴は絶好のリラックスタイム。そこで今回は、冬場は特に注意したい!入浴の注意事項をまとめてみました。これらは、脳硬塞はもちろん、心筋梗塞や脳卒中にも当てはまりますので、高齢者の方はぜひご一読ください。


【注意ポイント】 ヒートショック
ヒートショックとは、暖かい場所から寒い場所へ移動するとき体が受ける急激な温度変化のこと。暖かいお部屋から、寒いお風呂場へ、そして熱いお湯へと、温度差の激しい状況に身を置くことになる入浴は、血管を著しく伸縮させるとともに、血圧や脈拍を大きく変動させます。場合によって死亡事故へと繋がるケースも多く、特に高齢者の方は十分な注意が必要です。
どうすればいいの?
ヒートショックを防ぐには、温度のバリアフリー化をすることが大切です。おすすめは浴室暖房機を設置することですが、それが無理な場合は、脱衣所を暖房で温めたり、風呂の蓋をしない、シャワーを浴室内に撒くなどして、脱衣所や浴室の温度を上げる工夫をしましょう。

【注意ポイント】 高温浴
高齢者の方は熱いお風呂を好む傾向があるようです。しかし、熱いお湯での入浴は、心臓にかなりの負担がかかります。熱いお湯に入ると、血圧が急上昇、動脈硬化が進み、血管が弱っている高齢者は、これによって脳梗塞や急性心筋梗塞を起こしやすくなります。
どうすればいいの?
ベストは「ぬるめのお湯で半身浴」。お湯の温度は38〜40℃に設定しましょう。心臓や肺に負担をかけないよう、半身浴且つ短かめの入浴を心掛けてください。半身浴は寒くて‥‥という方は、乾いたタオルを肩にかけてみてください。


【注意ポイント】 入浴のタイミング
入浴は血圧の上下と心拍数の増加を伴います。また、入浴は思いのほか体力を消耗するので、めまいや失神、脱水などを引き起こす可能性もあり、どんな状態で入浴するかは大事なポイントになります。
どうすればいいの?
よく知られていることですが、飲酒後の入浴は絶対にダメ。空腹時、食後すぐ、疲れているとき、体調が悪いときの入浴も危険です。また、高齢者はなるべく一番風呂を避けましょう。というのも、浴室が温まっていないためヒートショックの可能性が高くなりますし、昔から「年寄りにさら湯は毒」と言われているように、「一番風呂」こと「さら湯」はただ水を沸かしただけのお湯で、ピリピリとした強い刺激があるので、高齢者や病人には不向きなので。

その他にも「入浴前後にはコップ一杯の水を飲む」「もしもの事態に備え、家族に声をかけてから入浴する」「貧血状態を予測して、浴槽から急に立ち上がらない」といった点にも注意しましょう。

投稿者 yunokuni : 2005年11月01日 12:18