2006年05月01日

FILE084 どうして5月5日の子ども日には「菖蒲湯」なんでしょうか?

まず「菖蒲(ショウブ)」とはサトイモ科の植物で、沼や川などの水辺に群生しています。強い香気があり、この香りの強さが不浄を払い、邪気を遠ざけてくれるといわれています。

5月5日のこどもの日は「端午の節句」といい、奈良時代から続く行事だといわれています。元は厄払いが目的で、邪気や悪鬼を祓う薬草とされていた菖蒲を軒にさしたり、湯に入れたりして無病息災を祈りました。やがて武家社会になると、「菖蒲(ショウブ)」は、「勝負」や「尚武」に通 じることや、形が刀を思わせることから、武を尊ぶ節句へと変化していきました。江戸時代に入ると幕府によって5月5日は重要な式日に定められ、大名たちはお祝いの品を持って江戸城へ出向くようになりました。将軍に男児が生まれた年には、馬印やのぼりを立てて誕生を祝したそうです。やがて時と共に庶民の間にもその風習が広がり、5月5日は男児の誕生を祝う日として定着したのです。

無病息災を願うことから男児の誕生の祝福へ、目的は少しずつ変化していきましたが、端午の節句に「菖蒲」を用いることに変わりはありません。5月5日と菖蒲の関係には、長い歴史と健康を願う人びとの気持ちが込められているんですね。今では、菖蒲湯に入ったことのある子どもはだいぶん減ってしまったようです。奈良時代から続く歴史を思って、今年の5月5日は菖蒲湯にしてみませんか?

菖蒲湯(ショウブユ)の入り方はこちら

投稿者 yunokuni : 2006年05月01日 10:15