2005年12月19日

FILE076 源泉かけ流し

「源泉かけ流し」って何のことですか?
55歳/男性

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まずは「源泉」と「かけ流し」、それぞれの正しい意味を調べてみました。

●げんせん【源泉/原泉】
(1)水・温泉などのわき出るところ。みなもと。
(2)物が生ずるところ。もと。

●かけながし【掛(け)流し】
(1)一度使っただけで捨ててしまうこと。また、そのもの。使い捨て。
(2)一度かぎりであること。その場かぎりであること。
(3)「たれ流し」に同じ。
※三省堂「大辞林 第二版」より

つまり、「源泉かけ流し」とは‥‥‥。

●源泉掛け流し 【げんせんかけながし】
温泉で、源泉を(ほぼ)そのまま湯船に流し込み、それを順次排水していく方式のこと。循環式に対していう。単に掛け流しとも。
※三省堂「デイリー 新語辞典」より


ここ数年、本物を求めるユーザーの増加を受け、「源泉かけ流し」をPRする温泉地が増えているそうです。しかし先年、水道水を加えたお湯を「源泉100%」と謳うなど、温泉の不当表示が相次いで発覚したこともあり、「源泉かけ流し」という言葉に対する信用度が落ちてしまいました。
そのため今年、温泉法が改正され、温泉に水を加えた場合や、温泉を循環させた場合は、キチンと掲示するよう定められました。つまり「源泉」も「かけ流し」も以前に比べて安易には使えないということ。これで「源泉かけ流し」の信用度も回復ですね!

温泉法施行規則の一部を改正する省令について
http://www.env.go.jp/press/press.php3?serial=5743

投稿者 yunokuni : 22:53

2005年10月17日

FILE068 「美人の湯」の効能

26歳/女性
「美人の湯」って言いますが、その温泉にはどういう効能があるのでしょうか?

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美人の湯を謳う温泉はたくさんありますが、代表的なところでは“日本三大美人の湯”と呼ばれる「和歌山県 龍神温泉」「群馬県 川中温泉」「島根県 湯の川温泉」の三ケ所が上げられます。そこで、美人の湯の効能を知るべく、この三ケ所の温泉について調べてみました!

●龍神温泉
【泉質は?】
龍神温泉は“ナトリウム炭酸水素塩泉”。ナトリウム炭酸水素塩泉とは、いわゆる「重曹泉」のこと。温泉水1kg中に含有成分が1000mg以上あり、陰イオンの主成分が炭酸水素イオンの温泉です。陽イオンの主成分により、ナトリウム炭酸水素塩泉、カルシウム炭酸水素塩泉、マグネシウム炭酸水素塩泉などに分類されます。

【効能は?】
主成分である重曹には、皮膚を軟らかくし、脂肪や分泌物を乳化させる作用があります。皮膚をすべすべと滑らかにしてくれる他、切り傷や火傷にもよいと言われています。湯の色は無色透明で、石鹸もよく溶けます。

【どうして美人の湯なの?─湯の国的考察─】
・洗浄効果で皮膚の汚れを落としてくれるから。
・肌をなめらかにしてくれるから。
・傷や火傷にも働きかけてくれるから。


●川中温泉
【泉質は?】
川中温泉は“硫黄泉”。硫黄泉とは、温泉水1kg中に総硫黄2mg以上含有するもので、全国的に多い泉質です。タマゴの腐敗臭に似た、硫化水素特有の臭いが特徴。

【効能は?】
硫黄泉には古くなった角質を軟化する作用や、洗浄殺菌作用があります。また、メラニン色素を排出する漂白作用があることでも知られています。慢性皮膚病にも効果的ですが、肌が敏感な人は湯あたりしやすいので注意が必要です。

【どうして美人の湯なの?─湯の国的考察─】
・古い角質を落としてくれるから。
・殺菌作用でオイリー肌もすっきり洗浄できるから。
・メラニン色素を排出し美白してくれるから。

●湯の川温泉
【泉質は?】
湯の川温泉は“ナトリウム・カルシウム・硫酸塩・塩化物泉”。温泉水1kg中に含有成分が1000mg以上あり、陰イオンの主成分が塩素イオンの温泉です。日本には多く見られる泉質で、陽イオンの主成分により、ナトリウム塩化物泉、カルシウム塩化物泉、マグネシウム塩化物泉などに分類されます。

【効能は?】
塩分を多く含むので保温効果が高く、血液の循環を促し身体を温めてくれます。慢性皮膚病や冷え性、婦人病の他、病後の回復や打ち身にも効果があります。

【どうして美人の湯なの?─湯の国的考察─】
・血液の循環が良くなることで新陳代謝が活発になり、肌が元気になるから。
・保温効果が高く冷え性や婦人病にも有効。女性の身体を健やかにしてくれるから。

「美人の湯」についていろいろ調べてみましたが、はっきりとした基準があるわけではないようです。「日本三大美人の湯」にしても、何時・誰によって選出されたのか定かではありません。しかし、1920年に鉄道院が編纂した「温泉案内」によると、「色を白くする温泉」としてこの三泉が挙げられているそうです。既に大正時代には、美白というカテゴリーで括られていたわけですね。

主な参考HP/
社団法人日本温泉協会「温泉名人」
http://www.spa.or.jp/

ゆこゆこネット
http://www.yukoyuko.net/

温泉小町.com
http://www.onsen-komachi.com/

投稿者 yunokuni : 15:00

2005年02月22日

FILE037 温泉成分の種類はどれくらいあるの?

去年、山形蔵王の公共浴場の湯に使ったら、肌が弱い私は、炎症を起こしてしまいました。強い酸性とはわかっていたんだけど・・・残念。何年か前にも、同じお湯にはいったことがあるのだけれども、そのときはなんともなかったのに。そこで、成分が強すぎる風呂とか、弱くしてあるところとか、温泉成分の種類やその特性について知りたいです。

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温泉療養アドバイスセンターのHPによると、医学的に治療効果のある温泉水を「療養泉」といい、温泉の種類(泉質)は、主成分によって大きく9つに分類できるといわれています。9つの泉質をなんとなく頭に入れておき、自分の体の症状・特性と照らし合わせて、自分にあった温泉を選びようにしましょう。

【温泉の種類(泉質)】
■二酸化炭素泉(炭酸泉) 炭酸ガスの小気泡が肌につく泡の湯。低温であるが保温効果 が高い。
高血圧、動脈硬化、運動麻痺、筋・関節痛、打撲、切り傷、冷え症、更年期障害、不妊症によい。入浴と飲泉では、慢性消化器病、慢性便秘によい。

二酸化炭素泉:玉川温泉(秋田県)/木津の湯(新潟県)/湯屋温泉(岐阜県)/長湯温泉(大分県)
■炭酸水素塩泉(重曹泉・重炭酸土類泉)
肌がなめらかになる冷の湯。浴後、清涼感がある。
入浴と飲泉で、痛風、糖尿病、肝臓病、胆石、慢性胆嚢炎、慢性消化器病によい。 また筋・関節痛、打撲、切り傷、慢性皮膚病などにもよい。高血圧症、腎臓病は飲泉は控える。

炭素水素塩泉:肘折温泉(山形県)/赤倉温泉(新潟県)/天橋立温泉(京都府)/嬉野温泉(佐賀県)
■塩化物泉(食塩泉)
高齢者向きでよく温まる熱の湯。
筋・関節痛、打撲、ねんざ、冷え症、慢性婦人病、月経障害、不妊症、病後回復によい。 入浴と飲泉で、貧血、慢性消化器病、慢性便秘によい。高血圧症、腎臓病、心臓病、むくみがあるときは飲泉は控える。

塩化物泉:洞爺湖温泉(北海道)/塩原温泉郷(栃木県)/和倉温泉(石川県)/鉄輪温泉(大分県)
■硫酸塩泉(石膏泉・芒硝泉・苦味泉) 動脈硬化の予防になる中風の湯。
石膏泉は入浴と飲泉で高血圧、動脈硬化、糖尿病、慢性皮膚病、打撲、ねんざ、筋・関節痛によい。芒硝泉は、高血圧、動脈硬化、外傷によく、入浴と飲泉で胆石、便秘、糖尿病、痛風によい。苦味泉は石膏泉・芒硝泉ともに同じ。

硫酸塩泉:天童温泉(山形県)/箱根強羅温泉(神奈川県)/山代温泉(石川県)/阿蘇温泉(熊本県)
■鉄泉(含鉄・銅泉) 沸き出した時には無色透明、空気に触れると褐色になる。
入浴と飲泉で、貧血、慢性消化器病、痔によい。入浴は月経困難症、筋・関節痛、更年期障害、慢性皮膚病によい。強酸性の鉄泉は、乾燥肌の人には向かない。

鉄泉:登別温泉(北海道)/鳴子温泉郷(宮城県)/関温泉(新潟県)/長良川温泉(岐阜県)
■硫黄泉(硫化水素泉) 硫化水素ガスの匂いが特有。
高血圧、動脈硬化、慢性皮膚病、慢性婦人病、筋・関節痛、痔などによい。 入浴と飲泉で慢性消化器病、糖尿病、便秘、痛風によい。乾燥肌の人には向かない。 換気の悪い部屋では、中毒を起こすことがあるので注意が必要。

硫黄泉:万座温泉(群馬県)/秩父温泉(埼玉県)/野沢温泉(長野県)/雲仙温泉(長崎県)
■酸性泉(明ばん泉) 肌にしみる強い刺激があり、湯ただれを起こすことがあるので、肌の弱い人は浴後に真水で流すようにするとよい。
慢性皮膚病、慢性婦人病、月経障害、筋・関節痛、糖尿病によい。入浴と飲泉で貧血、慢性消化器病によい。高齢者で乾燥肌の人には向かない

酸性泉:酸ヶ湯温泉(青森県)/蔵王温泉(山形県)/草津温泉(群馬県)/別 府温泉郷(大分県)
■放射能泉 尿酸を尿から出すので痛風の湯という。
温泉中に含まれる放射能は、気体で沸き出した後は空中に散ってしまうので、まったく心配はない。高血圧、動脈硬化、慢性皮膚病、慢性婦人病によく、入浴と飲泉で、痛風、慢性消化器病、神経痛、胆石、筋・関節痛によい。

放射能泉:栃尾又温泉(新潟県)/三朝温泉(鳥取県)/川棚温泉(山口県)/阿久根温泉(鹿児島県)
■単純温泉 無色透明無臭で含まれる成分が薄く、刺激が弱いため、入り心地がよく利用範囲が広く、高齢者向き。
また病後回復期の静養、手術後の療養、骨折・外傷後の療養によい。飲泉は軽い胃腸炎によく、また尿量 は増す。
わが国では古来「中風の湯」「神経痛の湯」など、名湯が多い。

単純温泉:花巻温泉(岩手県)/鬼怒川温泉(栃木県)/下田温泉(静岡県)/道後温泉(愛媛県)

参考HP:温泉療養アドバイスセンター

投稿者 yunokuni : 10:40

2005年02月01日

FILE035 ペットと泊まれる温泉宿

たまにはゆっくり温泉にでも行きたいな〜と思っているのですが、わが家には犬がいるので、 動物ホテルに預けるのは可哀想だし、かといって連れていくわけにもいかずに困っています。
ペットと泊れるペンションやホテルは、わりとあるようですが、ペットと泊れる温泉宿はあるのでしょうか?

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ペットと泊れる宿さがし「ペットの宿」「STAY WITH DOG」など、いまやペットと泊れる温泉宿の検索サイトは、けっこうあるようです。
とくに「ペットの宿」では、温泉付きのペットの宿をはじめ、ドッグランのある宿、ドッグスパのある宿、ドッグエステのある宿、また猫と泊れる宿など、タイプ別ペットの宿が検索できるので便利です。

例えば、群馬県・水上温泉にある「朝寝坊の宿 だいこく館」では、ペットと同じ部屋での宿泊はもちろん、食事も一緒に楽しめるほか、ペット専用の露天風呂やフロアー・ラウンジがあります。またペットが汚してしまったり、壊してしまったものについても、一切弁償の必要はないとのことです。
家族構成やペットの性質を考えながら、いろんな宿を探してみるのもいいかもしれませんね。

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投稿者 yunokuni : 15:08 | トラックバック

2005年01月05日

FILE033 「ラドン温泉」は体に本当にいいのか?

一般的に「ラドン温泉」とか「ラドン泉」は、健康によいといわれていますが、ラドンからは「放射能」が出ていると聞きました。放射能が出ているのに、健康によいとされているのはどうしてなのでしょうか?

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日本のラドン温泉で有名なのは、鳥取県の三朝温泉山梨県の増富温泉秋田県の玉川温泉などが挙げられます。その他、世界ではイタリアのイスキア、ドイツのバーデン、オーストリアのバドガシュタイン、アメリカのボウルダーなどにも、ラドン温泉やラドン洞窟などがあり、各国から病気の治癒を目的とした人々でいつも賑わっているとのことです。

そもそも「ラドン」とは何か? というと、 ラジウムから自然に発生してくる気体の元素で、無色・無味・無臭で科学的にはヘリウム等と同じ稀ガスで、比重は空気の7倍と気体の中ではもっとも重たい物です。ラドンからは強いイオン化作用を持つアルファ線(放射能)が放出されます。
放射線にもいろいろありますが、ラドンから出されるアルファ線は、局部的に大きなエネルギーを出して、その部分をイオン化する働きがあり、これが身体中に散在する多くの東洋医学でいう”つぼ”を刺激するために、少ない量の放射線でも大きな効果があると考えられています。
逆に「ラドンの濃度が高いとよくないのでは?」と思いがちですが、濃度が高いことで有名な鳥取県三朝温泉では、800年前に温泉が発見されて以来、かなりの数の人が生活し、食事、洗濯、風呂などにラドンをかなりの濃度で含む水を使っていますが、岡山大学の研究者の調査研究では、ガン死亡率や不妊の率は他の土地に比べて低いという結果が出ています。

■放射能泉(ラドン泉)の効用
浴用の適応:リウマチ性疾患、痛風及び尿酸素質、高血圧症、動脈硬化症、慢性肝胆道疾患、外傷後遺症
飲用の適応:風邪及び尿酸素質、リウマチ性疾患、慢性消化器疾患、慣性肝胆道疾患、糖尿病
吸入の適応:風邪及び尿酸素質、リウマチ性疾患、慢性気管支炎があげられています。 この他にも、神経衰弱、不眠症、慢性湿疹、アレルギー性皮膚炎、ゼンソク、更年期障害、捻挫、打撲の後遺症、便秘、むちうち症、夜尿症、神経性頻尿症、肩腰のの痛み、疲労、自律神経失調症、幅広い病気、症状に効果があります。

参考HP:
放射能と健康を考える会ホームページ
愛知県・猿投山麓「猿投温泉」

投稿者 yunokuni : 10:55