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「お風呂」というと、あわよくば、汗をしっかりかいて痩せる場所。日本酒を入れ、本を持ってじっくり入る。たっぷり汗をかいた日は、体重計に乗るんです。汗の分だけ痩せているのでは・・・と。 しかし、あんまり減ってない。がっかり。 なんだよーーあの汗は体重に含まれてないのかよーー。どこに付いていた汗だよーー。そんな時、ええい、いいやと思いお風呂上がりビールを飲んでしまう。本末転倒。。。
そんなことが多々ある私、もっと気楽にお風呂にはいれないものか。 自分の裸と向き合うせいか、リラックスというより、いろんなことを考えちゃう時間ですね。でも、誰にもいえないことを考えてる時間。何をって・・それはいえないことをです(恥)
そ〜んな感じで普段はお風呂というともっぱら一人の時間ですが、たまにゴルフや温泉に行った時、友達や親とお風呂を共にします。これがまたいいんです。どうせ裸なんだし、心も開いちゃえ〜ってかんじになるんですかね。
いきなり、「彼以外に好きな人がいるの」と告白されたり、仕事の悩みをうちあけられたり、自分も「絶対秘密ね〜〜」なんていう お話をしたり。よく昔のテレビドラマで「背中でも流してやるか」みたいな親子の会話 。ありましたよね。警察でカツ丼が出てくるみたいに、心通じ合わせる空気を発するような 気がします。素になれるというか。
私の実家は兵庫県で、有馬温泉まで30分。 久々に実家に帰った時は、両親と一緒に日帰り温泉旅行へ行きます。 昼食付きのプランがあって一日旅館の部屋を借りて、温泉に入りくつろげるのです。 必然的に私は母と温泉に入ることになるのですが、さすが親子。久々に裸を見せ合っても全然平気。 「あら理恵太ったんちゃう?」 「そうやねんーー。どうしよう。」 「最近おかあさん、ダンスしてるから結構しまってるよ〜」 「へ〜〜、私も運動したいねんけどな〜」
「そうそう、この間おいしい和食屋さん見つけてん!」 「あ、ネックレス買ったからあとで見せてあげる〜〜」 「理恵聞いて〜〜あのね〜〜」 という、なんでもない会話がお風呂の中で繰り広げられます。 でも、、、あれれ、これって親子というより女同士の会話。
裸で向き合った母は「母」ではなく「女」になっているんです。そんな風に感じるのは現在34歳、この歳になったからかもしれません。母はず〜と女だったけれど、私の目からは母という存在が大きく、女であることを忘れていました。それが、裸でお風呂に入った時、不思議と女としてかわいい人にみえたんです。
お風呂って自分だけの楽しみでもありますが、人と素直にふれあえる素敵な空間だと思います。 「裸を見せるやつに悪いやつはいない。」 そんなことわざないっか。
文/望月理恵(もちづきりえ)
 望月理恵『モッチーズ・キッチン』
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