秋の夜長の「ポアンカレ予想」

今夜の長湯のお供は、
NHKスペシャル「100年の難問はなぜ解けたのか~天才数学者 失踪の謎~」。
数学界の難問「ポアンカレ予想」、
「単連結な3次元閉多様体は3次元球面に同相である」...。
番組中の解説だと、
“長いロープを取り付けたロケットを飛ばす。
(魚釣りのリールのようにどんどんロープは出ていく)
やがて宇宙をグルリと一周して元の場所に帰ってきた。
出て行ったロープの端と戻ってきたロープの端を引っ張って、
スルスルッと何処にも引っかからず、
最後まで回収することができたなら、
宇宙の形はほぼ丸い”という予想。
....?
それはさて置き。
この100年間、多くの数学者が
人生を掛けて格闘してきた難問を解決したのが、
ロシア人数学者グリゴリー・ペレルマン。
数学界のノーベル賞であるフィールズ賞を受賞し、
懸賞金100万ドルを得る権利を得たのだが、ペレルマンは全てを辞退し
公の場から姿を消してしまった。
新聞でも随分と話題になりましたね。
この「ポアンカレ予想」に挑んできた多くの天才数学者たちが
悪魔に魅入られたように没頭し、やがて
頭が現実世界へ戻れずに
内的世界へ引きこもり人が変わってしまったという。
そのため「ポアンカレ予想」の研究を断念して
家族のいる日常へ“帰還”した学者も。
ペレルマンは、迷宮の出口の向こうに何を見たのだろうか。

posted by yunokuni staff |
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