隣家は離れているし、2階だから心配ないとはいうものの、日常的な感覚からいうとここまで開放的だと不安を感じる人もいるかもしれません。ところが、腰までの壁で覆われているという安心感がありますし、気になる人は取り付けたロールスクリーンを下げて入浴できます。でも実際はあまり使わずにこのまま入浴することが多いようです。この別 荘にいると、緑に囲まれて気持ちも開放的になり、のぞかれる不安より、季節の移り変わりや時間の流れの中でお湯につかる――そんな心地よさを大切にしたくなるのです。
隣には浴室と同じ広さのテラスがあって、その先の階段は1階の寝室につながっています。テラスは湯上がりのひと休みに最適で、天気のよい日などは日光浴にもよさそうです。くつろぐ楽しみがさらに広がっていきます。
「浴室は、裸になって心身ともにリラックスする場所。僕は住宅を設計する時も、浴室を一番いい場所にすることが多いです。条件がゆるす限り、できるだけ眺めの良さや開放感を感じさせることを優先させています」
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