佐久間さん一家は家族そろって大のお風呂好きです。来客をもてなすことが多く、新築する時はジャグジーパーティが楽しめるような大きく、開放感のある浴室が欲しいと考えていました。そんな佐久間さん一家の夢を知った建築家の篠原宏幸さんは、家の中の特等席に浴室を配置することにしました。
浴室は住まいの最上階にあります。床から天井までの大きな全面ガラスの窓は浴槽側に傾斜していて、湯舟につかると空が見渡せます。窓を開け放すと、まるで露天風呂のような開放感。気になる外からの視線はテラスの塀で遮っているので安心です。設計する時に一番悩んだというのが、この塀の高さです。圧迫感がなく、外からの視線をシャットアウトできるように、立ったり座ったりしながら、最適な高さを決めました。おかげでサウナから出てそのままテラスで涼むことができます。 |