風呂を楽しむ『湯の国Web』｜風呂健康法: 「高血圧・低血圧」の改善のために

高血圧の人の入浴は心配！と言われますが、その原因は入浴自体ではなく脱衣をはじめとする温度の変化にあります。その温度変化にさえ気をつければ入浴に伴う危険性はかなり軽減します。今回ご紹介する入浴法は高血圧の人に限らず、心臓の弱い方・高齢者の方・幼児にもとてもオススメです。一方低血圧の人には入浴はとても効果的です。

症状の改善のみならず即効性も高いので、入浴をおおいに活用してみてください。しかし低血圧の方に注意してもらいたいのが入浴後の脳貧血です。この脳貧血への対策方法もあわせてご紹介していきましょう。

資料提供/協力：植田理彦（うえだみちひこ）先生
『からだによく効くお風呂の入り方』
出版社：池田書店

「ツボをおす」という健康法はよく耳にしますが、実際自分でツボを探すのは素人には難しいことです。
シャワーならば正確な一点ではなく一度に幅広く刺激することができるので「このあたり．．．」というおおまかな位置を知っていれば十分。ですから簡単、手軽にツボを刺激することができます。
　★ 温水シャワーの温度は43℃が目安です。シャワーを当てるとやや熱く感じるくらい。
　★ シャワーヘッドを絞る、またははずすとより効果的
　

高血圧の人はこのツボを


□ 足の指全体足の指全体に温水のシャワーを2,3分当てます。	□ 手の指全体指先の中央に温水のシャワーを2,3分当てます。

高血圧気味の人の場合；ぬるめ半身浴

	大きな気温の変化を避けるために、まずは脱衣所の温度に注意。夏はさほど心配ありませんが、寒くなる晩秋から冬にかけてはストーブを利用したり、浴室暖房乾燥機を取り付けたりして温度調節をしましょう。湯温ですが42℃以上の高温のお湯は絶対にダメ。入浴の初期に血圧が一気に上昇してしまいます。心臓への負担を考えて半身浴にすることも大切です。
浴そうのフタを開けておく。熱いお湯をシャワーで放出しおくなどして浴室の温度を上げておきます。	39±1℃のシャワーを足先から順に上に向かってゆっくりとかけていきます。	湯温は39±1℃。半身浴か寝浴にすることもポイント。おでこが汗ばむ程度つかります。

低血圧気味の人の場合；温冷交代浴

熱いお湯3分間、冷たいシャワーを手か足に10秒間これを1セットとし5セットくり返す。温冷交代浴には症状の改善効果があります。

長湯の後の脳貧血防止策はこれ！上がる前に手だけを冷たい水にひたします。冷たい水の刺激が血圧の急低下を防止してくれます。

低血圧の人に多い目覚めの悪さは、朝シャワーで解消！熱いシャワーを2,3分浴びるとすっきりします。朝はシャワーを浴びている時間がない．．．という人はマグカップにお湯を入れてミントやローズマリーなどのエッセンシャルオイルを1,2滴落とし、上がってくる湯気を顔に受けて深呼吸をしましょう。眠気覚まし・リフレッシュ効果があります。

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