日本のお風呂をもっと楽しもう『湯の国』

お風呂をもっと快適に、お風呂をもっと楽しむために
其の二「内風呂化の時代」123
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img 湯の国Webトップへ img 我が家のお風呂五十年史
昭和三十年代は、内風呂の普及率が急速に高まった時代です。昭和三十八年の住宅統計調査によれば、全国の内風呂普及率は、約六割にまで達しました。銭湯に行かずに、自宅で入浴をすませることができるようになったことは、人々の生活に大きな変化をもたらしました。当時、内風呂に拍車をかけたのが、浴室のある公団住宅の大量供給でしたが、初期の頃は、浴室はあっても浴槽、風呂釜の設置は入居者に委ねられていたため、新築団地の前で、実際に風呂を沸かしてみせながら売るデモストレーション販売がされたりしました。
 浴槽の量産化が必要となったことで、ポリバスを始めとした新しいタイプの浴槽が誕生、まずは、ホテルに導入されました。中でも、ガラス繊維を基材にポリエステル樹脂で形成した浴槽(FRP浴槽)は、丈夫で長持ち、湯が冷めない、手入れが楽で美しい、といった理由から広く受け入れられました。
 当時の最先端の技術である合成樹脂でつくられたこれらの浴槽は、淡いブルーやピンクの色合いも含めて、それまでのお風呂のイメージをガラリと変えるものとなりました。当時のポリバスは、一部では「国民浴槽」などと呼ばれ、約二万円(当時の大卒初任給は約一万六千円)という決して安い価格ではありませんでしたが、それまで木製が主流だった一般家庭に普及していきました。
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【画像1】新しい浴槽として、各メーカーより積極的に売り出された「ポリバス」。当時のINAXのカタログでは「洋風スタイル」への提案をしています。

【画像2】「短時間でお湯が沸かせる、超早沸きガス風呂釜」として登場した、ノーリツのガス風呂釜GS-2型。デザインが優れているとして、通産省が「グッドデザイン商品」に認定しました。



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