東京オリンピックに向けての建設ラッシュの影響で、水まわり設備の工期の短縮とコストダウンが求められるようになりました。そのため、あらかじめ向上で組み立てた部材を現場に設置するユニットバスが開発され、ホテルを中心に広がっていきました。
また、三十年中頃には、一部のホテルを中心にシャワーが設置され始めました。しかし、まだまだ家庭に普及するには程遠く、一般の人々にとってシャワーは、テレビや映画の中でしか見ることができない、欧米の生活の象徴のひとつでしかありませんでした。このように、この時代の入浴文化をリードしていたのはホテルであったといえます。
【画像1】当時発売されたTOTOの埋め込み式シャワー。 |