都市部では集合住宅が増加したことで、安全に使える、事故のない風呂釜に対するニーズが高まり、それに応える安全性の高い製品が開発されました。
まず、浴室の中に置くタイプの風呂釜では、室内から煙突がなくなりました。ガスを燃やしたあとのよごれた排気は直接外に出すようになり、煙突からの排気漏れによる事故が減少しました。また、煙突がなくなることで浴室がより広く使えるようになりました。このバランス釜(BF型風呂釜)は、全国の公団住宅に採用され、一般家庭にも次第に普及していきました。さらに、それまでは空焚きすると火事になることがありましたが、空焚き防止装置が開発され、事故を完全に防げるようになりました。