四十年代に入ると、シャンプーは単なる洗浄剤としての機能だけでなく、より消費者のニーズ(フケ・かゆみを止める)に合ったものが登場しました。また、リンスもそれまでは美容院で使われる高級・高価格のものとされていましたが、一般家庭向けのポピュラーな商品として普及し始めました。リンスが普及した背景には、ドライヤーの使用が増えたことやパーマによる髪の傷みを気にする人が増えたことがあります。それまでは、髪は、洗うだけで十分と思われていましたが、傷みから守るという考え方が、この頃から生まれてきたようです。
洗髪回数も五日に一回から徐々に二日に一回ほどに増えていきました。
また、石鹸の品質(香りや泡立ち)も向上し、包装等のデザインにも工夫が凝らされ、お中元など贈答品として利用されるようになりました。