麻布十番温泉はビルの3Fにあり、1Fには同じ温泉源による銭湯『越の湯』がある。1Fは3時からの営業だが、3Fは午前11時から営業しており、真っ昼間からの入浴が楽しめる。
決して新しいとはいえないが、妙に懐かしい感じのする浴室でゆっくりと過ごすうちに、なんだか肌がしっとりとしてきたような気がする。
「お湯がやわらかいでしょ。これは温泉効果もあるけれど、沸かし方にもコツがあるんです。うちは創業当初からずっと廃材を利用して沸かしてますから」
というのは、麻布十番温泉の社長である平岡千枝さん。今でも毎日、ボイラー技師が釜の前につきっきりでお湯を沸かし続けているという。
「大変っていえば大変ですけど、やっぱりお湯は肌触りが命ですから。こればっかりは変える気はありませんね」
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