ガヤガヤ、ゴチャゴチャ、ジャラジャラ(パチンコの音)……。
蒲田の街にあふれている雰囲気を擬音で言い表わすと、こんな感じだ。
けっして「美しい街」でもなければ、「趣きある街」でもない。 でも、なぜだか妙に安心するのは、
「人間くさい街」だからかもしれない。
街に温度があって、なんだが、あったかいのである。
『表も裏もない、これが人間のすみかなんだ』蒲田の街は、そう言っているような気がする。
ちょっとノスタルジックな気分に浸りつつ駅前を歩いていると、駅の構内から、発車の合図音の
『蒲田行進曲』のテーマが流れてきた。
さて、これからどうしようか……。