仕事に生きる訳でも、将来に夢がある訳でもない36才のわたし、北野絵美。イベント会社でアルバイトをしている。せいぜい試写会に行くのが趣味。8年つきあっているくされ縁の彼とは、月に一度会う程度。結婚するかどうかも、はっきりしていない。
ひょんなことから、入浴剤メーカー協賛の映画祭イベントに携わることになる。お風呂にまつわるシーンがある映画を集めるという企画。新しい人間関係が一挙に拡がり始める。
年下の上司、不思議な魅力をはなつ中年の映画ライターとの三角関係の行方は? お風呂映画フェスティバルは無事開催できるのか? 北野絵美は、はたして自分の人生の目的を見つけることができるのか?
工藤千夏
劇作家。劇団「青年団」演出部所属。ユニット「うさぎ庵」を主宰し、演劇、詩、小説など幅広く表現活動を続けている。ガス・エネルギー新聞に「マダム・ガスビーキ の炎の応援歌」を連載中。
うさぎ庵HP http://usagi-an.com/
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